インク壺の中にあるのは、「精霊」それとも「悪魔」? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「悪魔」という存在については、日本に生まれ育った我が身からすれば、
「妖精」や「精霊」などと共に、実感からは程遠い存在と言える。
この「悪魔」だが、宗教改革で有名なマルティン・ルター(Martin Luther) は、
この存在について「子供のように信じていた」と表現されている。
ある程度、良識ある大人になれば、通常、
悪魔などという存在には多くを語らなくなるものだが、
彼は『悪魔本』と呼ばれる著書の中で、逆に多くを語っている。
「聖書をドイツ語訳しようとしたが、見開いた聖書の至る所に悪魔の存在があり、
そればかりか、彼の日常生活の中にも悪魔がきてワザをする、
と表現している。
よく知られている話に、ルターがヴァルトブルク城で聖書訳をしていた時に、
悪魔がワルさをしてクルミを床にぶちまけた。
ルターはそれに怒り、悪魔めがけてインク壺を投げつけたという、
その城には今でもその時のインクのシミがついている」
という逸話がある。
そんなこんな、戦い続けて聖書のドイツ語訳を完成させたとある。
おそらく、彼のインク壺の中からは、
悪魔と戦う精霊と呼ばれる戦士たちが文字となって生まれて来た事だろう。
インク壺といったものは、そんな善なるものを生み出す場合もあるが、
悪魔そのものを生み出す場合もある。
ルター以降の画家たちが描き出したものは、
ビアズレー、ギュスターヴ・モローなど、ちょっと悪魔的な香りのする作品。
宗教絵画はルターの時代で終焉を迎えたが、
以降の画家たちは悪魔の香りがする作品を次々と世に送り出すこととなった。
インク壺の中に悪魔が存在していたかのように。

怪しき魅力が、今日まで続いているようだ...


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<了>