単純に訳せば「目を騙(だま)す」という意味になるが、
これは、いわゆる「だまし絵」の総称。
本気で騙そうというものから、ちょっとした騙しのエスプリを
アートにしているものまで様々にある。
絵画における遠近法なども拡大解釈してみれば、これも一種の「だまし絵」。
ヴァティカンのスカラ・レキアの階段の両側にある列柱は、同じものが
規則正しく並んでいるように見えるが、壁自体が上に行くほど狭くなっている。
そして、サン・ピエトロ寺院の広場も含めた建築などにも、
トロンプ・ルイユの技法を見つけ出すことができる。
これらは、本気で騙そうとする「トロンプ・ルイユ」だが、
パリのオペラ座の「緞帳(どんちょう)などは、騙しのエスプリで作られたもの。
「おっ、なかなか洒落てますな〜」というあたりがいい。
「この目で見なければ信じられない」というガンコ親父の口癖のような言葉があるが、
これほど目を信じきっているが、目ほど騙されやすいものはないとも言われる。
耳は、聞こえてくる音をそのまま捉えようとするが、
目の最大の欠点は「意味のある形を見つけようとする」ことにある。
すなわち、無意識のうちに修正してしまうものらしい。
18世紀のイギリスの版画家ホガースの『不可解な絵』
エッシャーの『滝』などは矛盾だらけだが、
人間の目がすべて矛盾のない絵として鑑賞してしまう。
国際問題ほど、この「トロンプ・ルイユ」がはびこっている世界はない。
あれほど、犠牲を払いつつ、アメリカを除いた形でもいいい成立というところまで
迫ったように見えたTPPだが、これも「ありそうでなさそう」の状態。
そして、あのシリアはどうなった?
また、アメリカがイスラエルの首都として、エルサレムを認めた。
そのことによる動きなどが、どうも意図的な「騙し」のように見えて仕方がない。
こんな「だまし絵」に翻弄されるばかりなり、というところだろうか...
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