夢の中で、あれほど現実のように格闘していたのに、
目覚めると、思い出せないほどあっけなく消え去ってしまう。
ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』の中に、
「王様の夢」について語るくだりがある。
そのあたりを抜粋すると、
「王様は今、夢を見ていらっしゃるようだ。誰の夢だと思う?」
「そんなこと、わからないわ」
「君の夢だよ。もし王様が夢を見終わったら、キミはどこにいるのだろう?」
「もちろん、ここでしょ?」
「いや、違う。キミはどこにも居ないんだ。
だって、キミは王様の夢の中だけで生きている存在なんだ。
王様の夢が覚めたら、パッと消えちゃうんだ。
ロウソクの炎のようにね」
「消えたりなんかしないわ。私は私なんだから。
もし、私が王様の夢の中に居るんだとしたら、あなたたちも同じなの?」
「右に同じさ。オレも。ボクも」
次々声を挙げる。
「しーっ。そんなに大きな声を挙げたら、王様が起きちゃうじゃないの」
中国の故事成語に「邯鄲(かんたん)の夢」なるものがある。
「邯鄲」は中国の趙の都だったところ。そこで廬生(ろせい)という若者が夢を見た。
それは、まさに一生涯を送り、死んで行くところまで克明に映し出された夢。
そんなにも長い夢だったが、夢の始まりは食事をしようと粟を炊き、
夢が終わったのは、ちょうど炊きあがった時。
そんなところから、この夢の別名を「一炊夢」と言ったりする。
「王様の夢」ではないにしろ、
我々は、こんな「夢」の中に居るのかも知れない...
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<了>