ロボットが人間を殺害したとする世界初の例 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

最近、ロボットに関する提案などの動きが急になってきた。
先日行なわれたロンドンでの欧州議会の法務委員会で検討され可決されたのが、
ロボットに「Kill switch(キル・スイッチ)」をつけることを求める提案。
この「Kill switch」は緊急時にロボットの機能を止めるスイッチのことで、
これを義務づけようとするもの。
かつてSF 作家のアイザック・アシモフが提唱した「ロボット工学三原則」がある。
これを端的に表現すれば、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」
というもの。ロボットの暴走を避けるのが目的。
ロボットが、人間を殺害したとする世界初の例としてあげられるのが、
1979年、アメリカのミシガン州でのこと、
フォード社の鋳造工場で、25歳の組立工が仕事中に死亡した。
これが、人類がロボットに殺害された最初の記録と言われている。
これは、ロボットが殺害の意図を持って殺めた訳ではない。
暴走した訳でもない。ただ、将来そのようなことが起こらないとも言えない。
今のうちに、手を打っておくのも必要なこととも言える。

スタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』は、
木星に向かう宇宙船に搭載されていた史上最高の人工知能である
"HAL 9000型コンピュータ" が、常軌を逸してしまい、それを見破った
デヴィッド・ボーマン船長との熱い理念の戦いになるストーリー。
人工知能をそなえたロボットは、人間にとっては、
利用価値の高いものだが、何処か、背徳的な不気味さをそなえた存在とも言える。
まだ、今日のような、コンピュータ社会が、到来する
遥か以前、13世紀のイタリアの神学者にして聖人に列せられる
トマス・アクイナスは、敬虔な生活を送った修道士でもあった。
彼の師は、アルベルトゥス・マグヌス。
多くの学問を究め、学問的な見地から錬金術の研究まで行なっていた人物。
彼の趣味は、自動人形を作ること。すなわち、程度の差こそあれ「ロボット」。
生真面目で敬虔なる聖トマス・アクイナスは、この自動人形に
悪魔的な要素を感じ、師の所有物であったにも拘らず、
この人形を破壊してしまった、という。

人工知能で動くロボットや自動で走るクルマ。
これらは、いつか、人間の制御を越えて、
勝手に暴走するような悪魔的なシナリオが、埋め込まれているかも知れない。

自動人形を見ながら聖トマスが感じた恐怖。
これらの恐怖が現実のものとして、
世に溢れ出てくるのに、さほど時間も要しないようにも思えるのだが,,,



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<了>