の舞台は、タイトルにあるが如く、もちろんパリ。
主人公である21世紀の現代を生きる映画脚本家のギル・ペンダーは、
小説家を目ざしている。
その彼は、特に1920年代のパリに強い憧れを持っている。
フィアンセであるイネスと裕福な両親のお伴として、ちゃっかりパリを訪れる。
彼女の両親もイネスもギルのパリに対する熱い思いに関心がない。
ギル一人、真夜中のパリの街をさまよっていると、
目の前に車が止まり、それに乗っかって連れて行かれた先には、
『華麗なるギャツビー』を著した、フィッツジェラルド、
カフェでピアノを弾いているのはコール・ポーター。
すなわち1920年代のパリ。
在りし日のヘミングウェイやダリ、ピカソとその愛人アドリアナなども登場して、
まさにギルの夢見ていた1920年代のパリが目の前に繰り広げられていくという話。
ちょい役でカーラ・ブルニが出ているのも愛嬌といったところだろうか。
ウディ・アレン自身が1920年代のパリに魅かれたということもある。
この年代のパリは、実際に輝いていた。
これは、アメリカとの関連で見つめるともっと良くわかる。
1920年に「大いなる実験」といわれたアメリカ禁酒法が実施されることになる。
アメリカ全土から酒がなくなり、合法的に酒を呑むには、
海を渡ってヨーロッパに行くしかない。パリは格好の場所。
ドナルド・キーン氏の自伝には、そのころ十歳にして
ヨーロッパに旅行し、アメリカの領海を離れた途端、
船の中で酒宴が始まるということが書かれていた。
そして、この時代、アメリカドルが異様に強く、フランに替えると、
瞬く間に大金持ちになるほどだったという。
フランスで小説を書き、アメリカに書き送り印税を頂戴するヘミングウェイや
フィッツジェラルドなどは、まさに優雅な生活をしていたとも言える。
大きな転機が訪れたのは、1929年ウォール街の大暴落が起こり、
その後、アメリカは大恐慌に突入。
その影響をパリ自身がもろに影響をかぶることになる。
パリのアメリカ人はもうドルをあてにした裕福な暮らしを送れなくなり、
アメリカへと帰っていった。ただ、アメリカで禁酒法時代はもう少し続くことになる。
1933年に禁酒法がとかれたが、それまでの間、酒に馴れた人間は
酒の代用として、アルコールならば何でも呑んでしまうことが起きた。
男性の整髪料のトニック。工業用のメチルアルコール。
純度の悪いアルコールの弊害で、健康被害が蔓延し、
中には命を落とすものまでいた。
憧れる1920年代でもあるが、パリが見せるそういった「光」の背後には、
「影」のように何と言えぬ「暗闇」の世界が存在しているもののようだ。
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