もともとの起源はバヌアツ共和国のペンテコスト島で行われていた
通過儀礼であったという。
それは「ナゴール」と呼ばれる儀式で、木で高さ数十メートルにもなるやぐらを組み、
足にツタをくくりつけて、そこから飛び降りる。
この島の青年になる儀式のようなもの。
世界各地の民族には、それぞれ通過儀礼と呼ばれるものがある。
割礼、元服、などもそれで、十三参りなどものもその一つ。
一つずつその階段を上って、大人になっていく。
通過儀礼には、ナゴールのように負担の大きいモノもあれば象徴的なものまで幅広くある。
『不思議の国のアリス』を、一つの通過儀礼の物語と読み解く人もいる。
か弱く、誰かの支えなしには生きて行けないだろうと思われていた少女が、
いつの間にか「女性」に変わっていることに驚くことがある。
この小説を書いたルイス・キャロルもこの小説で、
暗にそのことを示しているようなところがある。
この物語は、アリスが川辺の土手で本を読んでいる姉の横で退屈を感じていたところ、
ウサギが現れるところから物語が始まる。
アリスは次々と不思議な体験をして行く。
こういった不思議の国での様々な出会いや冒険が夢のように広がっていく。
夢から覚め、アリスが、姉の足を枕に寝ていたことに気づく。
不思議の国で自分が体験した冒険について姉に聞かせると、
アリスは一人、走って行ってしまった。
姉は、その、うしろ姿を見ながらアリスの将来に思いを馳せる、
というところで物語が終わる。
この姉は、母の象徴。
この不思議な冒険を通じで成長し、大人になっていくのだということを感じる。
それは、姉自身が辿っている道でもある。
か弱き少女から、輝きのある女性へ。女性は、そんな風に変わっていく。
ところが、
勢い余ってか、いつの間にか「女性」どころか「たくましい、オバちゃん」
に変わってしまっていることに驚くことがある。
「通過」し過ぎや!
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<了>