これは現代語にすれば「似合わない」という意味。
『枕草子』には「ものづくし」と呼ばれる言葉の定義を集めたような
『類聚章段(るいじゅうしょうだん)』と呼ばれるものがある。
その中の一つ四十二段には、この「にげなきもの」を集めたものが書かれている。
すなわち「似合わないもの」を列挙された段。
その一部を抜粋すると、
「老いたる男の寝惑ひたる。また、さやうに髯(ひげ)がちなる者の椎つみたる。
歯もなき女の梅食ひて酸(す)がりたる。
下衆の紅の袴着たる。このころは、それのみぞあめる」とある。
この意味を解説すると、
「子供が寝ぼけている姿は愛嬌があるが、老人が寝ぼけているのはサマにならないし、
また、髭面の老人が椎の実を前歯で噛んでいるのも頂けない。
歯がない老女が梅干しを食って酸っぱがっている顔は見られたものではない。
身分の低い女官が、赤い袴(はかま)をはいている姿。
流行なのか近ごろは、みんなそんな感じの格好をしているというのだが...」
というところ。
清少納言の観察眼の鋭さが表れているとも言える。
ひところまで、よく「梅干しババァ」という表現があったが、
清少納言以来、千年にわたって伝えられている言葉とも言える。
そして、身分の低い女性たちが赤い袴などチャラチャラした格好をしているのも
似つかわしいものではないと非難する視線でもある。
現代で「似合わないもの」と言われるのは、芸能人や有名人のハゲ。
歳はとってもハゲだけは避けたいと思うのが男心。
カツラを着けたり、植毛したりと大変な努力が必要。
ところが、人気の雑誌の特集で、
「イギリスの最も男らしい男性」を選ぶアンケートで選ばれたのが、
ジェイソン・ステイサム。
彼はハゲても人気あるというより、ハゲてからの方が人気が出ているという。
そして、ジェイソン・ステイサム自身も「ハゲを神に感謝している」と語っている。
とは言え、それも、ケースバイケース。
同じくこの問題で挙げられるのは、イギリスのウイリアム王子。
彼の薄毛は、ちょっと...ということらしい。
こればっかりは「にげなし」のようだ。
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<了>