日本の全タイトルを手にしたのは初めてのことだという。
決して平坦な道ではなかった。
あと一歩のところで何度か足踏し、数年をかけてやっと掴んだタイトル。
相手があるものは、尚のこと難しい。
難しいと言われているモノの一つに日本古来の楽器の尺八がある。
この楽器をものにするのに「首振り三年、ころ八年」などと表現される。
まず、首を振って音の加減をはからなければいい音色が出ない。
この首ふりができるようになるには、およそ、三年の歳月が必要となる。
さらに指抑えが巧みとなり、
”ころころ”と、いい音が出るようになるには八年かかるということ。
そこで、やっと一人前の演奏者となるということらしい。
道を極めようとすると何事によらず歳月が必要となる。
「サマになる」という表現がある。
これは、まだまだ、”その域”に達していないのに、
見た目だけで、それらしくなっているという意味で使われる。
半ば、からかいの意味合いも含んでいる。
これは、アマチュアの域の世界だが、
さらに進んだ表現に「堂に入る」というのがある。
ここまで行くと「それらしい」というより「本物になりましたね」ないしは、
もう「押しも押されもしない本物の域に到達した」
ことを表わす言葉として使われている。
ところが、この言葉の出典は『論語』らしく、孔子の言葉だったようだ。
その表現は、
「堂に升れり、されど室に入らず」と出てくる。
これは、「堂」、すなわち表座敷には上がれるほどにはなったが、
奥義が秘められている「室」には、まだ到達していない、
という意味となる。
井山裕太氏は、日本の囲碁界に7冠という大きな足跡を残したが、
世界的なレベルではまだまだ。
日本の、表座敷では、押しも押されもしないというところ。
「室」への道は、まだまだ厳しい。
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