爵位がついた人たちの肖像 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

爵位(しゃくい=title of the peerage) というものがある。
貴族層のランキングということになるが、
一般的には、「公・侯・伯・子・男」という言い方をする。
すなわち、まず公爵(Duke)、続いて侯爵(Marquessフランス語ではMarquis)、
伯爵(Count, Earlとも言う)、子爵(Viscount)、男爵(Baron)と続いていく。
また、公爵に上に、大公(Archduke) と呼ばれる爵位もある。
国や制度によって多少の違いはあるが、大きくこのような分類がされる。

ジャズの黄金期を支えたピアノ奏者であり、自らの楽団を率いた
デューク・エリントン(Duke Ellington) には、
自らの名称の前に"Duke" という言葉がついている。
彼の物腰、身のこなしなどが子供の頃から優雅であったため、
そんなニックネームがついて、そのまま名称につける結果となったようだ。
全く虚偽(ウソ)の名称だが、そこはそれ、アメリカは自由の国のこと、
ちょっとしたジョークのようにつけている名称。
活躍がほぼ同年代であるカウント ベーシー(Count Basie) もピアニストであり、
自らの楽団を率いた人物。
その彼にも”伯爵” を意味する”Count” なる名称がついている。
楽団が誕生した年代もほぼ同年。"Duke"の向こうを張って”Count” を
名乗ったとおぼしきところがある。

また、決まって爵位がついた名称で呼ばれる人物に
マルキ・ド・サド(Marquis de Sade)がいる。
サディズムの祖として知られる人物だが、これは「サド侯爵」ということになる。
彼の場合、上記の二人とは違ってウソではなく、実際の貴族。
いわゆるアングラ、ないしサブカルチャーの祖と位置付けることができる人物。
変わった行状の故か、生涯のほとんどを幽閉された中で
小説を書いていた。
彼の代表的な作品『悪徳の栄え』があるが、その一節に
「虚偽は女の本質的な性格の一種である。虚偽は弱者の武器である。
男は欺かれることを好む。」
とある。
ジャズアーティストが使った"Duke"や”Count” という名称はご愛嬌のウソだが、
男が求めているのは、女性の「ウソ」。

うまくダマしてくれる女性を求めているということらしい。


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<了>