曲者(くせもの)は、どこまで行っても曲者 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

何か意味ありげな響きのある言葉として『終わりの始まり』
という表現がある。
悪い兆しが見えると、さも、最後通告が出されたように、
「終わりの始まり」という言葉が徘徊し始める。

この言葉の出典は、実のところははっきりしていないが、
初めて語った人は特定されている。
それは、フランスの政治家タレーラン。
フランス革命時に名を挙げているので、この名をご存知の方も多かろうと思う。
この人物、なかなかの曲者。
彼の時代は、時あたかもフランス革命の時代。
革命前は、いわば体制側の司教であったが、それが革命側に入り込み、
かのロベスピエールの失脚後誕生した、五執政官政府時代の外務大臣におさまっている。
その後のナポレオン政府側にもちゃっかり入り、
ナポレオン失脚後のウィーン会議では、
フランス、特にブルボン王朝側として辣腕を振るっている。
その後、復活したルイ18世のもとで外務大臣になり、
それが崩壊しても1830年のルイ・フィリップの時代には、
イギリス大使を勤めている。

軽く見積もっただけでも五つの体制崩壊に立ち会い、
そしてちゃっかり次の体制でも権力の中枢側におさまっている。
変わり身の早さは「たいしたもんだ」というところだが、
この人物を称して、
「金儲けに精を出していないときは、陰謀を企んでいる」とある。
なかなかの策謀家であった事を知らしめす言葉でもある。

体制の「終わりの始まり」を数多く見極めて来た人物とも言える。
行動としては「義理も人情もかなぐり捨てて」というところ。

ただ、 その才覚たるや、
昨今「泥船が 沈みかけるとイチ早く逃げ出したドブネズミ」と称されるような
どこかの国の政治家とは、
比べるべくもない、といったところだろう...

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<了>