「理想の上司」を追求すると | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「ワーク・ライフ・バランス(work–life balance)」という言葉がある。
これは「仕事と生活の調和」という意味に訳される。
仕事、家庭、地域生活のバランスが取れているほど、充実した生活が送れるというもの。
このたび、マネジメント管理を手がけている会社が意識調査を行なったところ、
その最大の妨げになるのは「悪い上司」という回答が多数を占めたという。
日常生活で、このワーク・ライフ・バランスを保つには、まず、会社や顧客から
勤務時間外に連絡が入らないことが第一条件だという。

プライベートな時間に仕事が入ってきたり、
大きくは、結婚式や誕生日に行くことができなかった 、
などの実態が浮かび上がったという。
何よりもワーク・ライフ・バランスの妨げになる最大要因は
「悪い上司」と答えた人が69%を占めたという。
精神的にも害毒をもたらし、様々なバランスを欠いてくるようだ。
それに続いては「長時間勤務」が39%。「出来の悪い同僚」31%。
やっぱり「人」なのだ。
別のリサーチで「理想の上司」を選出するとイチローや松岡修造などの名が挙がる。
これは、厳しくても相手を思いやる「好人物」であるということが最大の条件。

芥川龍之介の作品に『侏儒(しゅじゅ)の言葉』という「箴言集」がある。
この「侏儒」というのは「背丈が並み外れて低い人」や「見識のない人」の
ことを意味するが、ここでは、当然、後者の意味。
ちょっと人を皮肉ったような言葉が綴られている。

その中に「好人物」について書かれた箇所がある。
この部分、どうも「理想の上司」について書かれたように思えてならない。
芥川が書いたモノを左に抜き出して比較すると、

「男は、常に好人物を友人に持ちたがるものである。(人は好人物を上司に持ちたがる)
好人物は何よりも天上の神に似ている。     (最高度に人格者であることを願う)
第一に、歓喜を語るのに良い。         (喜びの輪に入る上司を理想とする)
第二に、不平を訴えるのに良い。              (不平を聞いてくれる) 
こんな条件が揃った上司であれば、文句なしというところだろう。

芥川龍之介は、「好人物」の第三として、もう一つ挙げている。

それは、「いてもいなくても良い」。

それこそ、上司の鑑(かがみ)だ。

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<了>