夢を見ている間は、それが夢であることを疑うことすらない。
夢の中では、すっかり現実として受け止めている。
『不思議の国のアリス』に続くルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』は、
アリスが、暖炉の前で糸を繰りながら、あれこれと空想に耽(ふけ)り、
鏡の中の世界を想像しているうちに鏡の世界に入り込んでしまうところから
ストーリーが始まる。
『鏡の国~』では、赤と白のチェスが物語の骨子。アリスは白。
赤の王や赤の女王などが登場人物として出てくる。
チェスの勝負は、勝つか負けるか二つに一つ。
さすがに鏡の国、鏡に写すことによって、まったく違う結果ともなる。
双子のトウィードルダムとトウィードルディーが
「あそこに、赤の王が見えるだろう、アリス、お前は、
あの王様が見ている夢の存在に過ぎない。もし、王が目覚めたら、
お前は、消えてしまう。ロウソクのようになぁ」
というくだりがある。
この言葉を交わしているのは、アリスの夢の中。
アリスの夢の中のものが、実は、赤の王の夢の中の存在だったと言われる。
「どっちが現実で、どっちが夢?」
それとも、「どっちも夢?」
哲学者のバートランド・ラッセルは、このくだりのコメントとして、
「この部分がユーモラスな表現でなかったとしたら、
かなり厳しい問題となっていただろう」と言っている。
夢の中に夢の入れ子がある状態ということになる。
この『鏡の国』の中に、「名無しの森」というのが出てくる。
アリスもこの森を通過するのだが、
「そこに入ると物の名前を忘れてしまう」という森。
アリスもすっかり名前を忘れてしまう。
この森に行ってないのに、そんな症状に憶えがある人は、ご用心、、。
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<了>