月見で一杯 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

おだやかな雲一つない空に、十六夜(いざよい)の月がかかっている。

この数時間前、北アメリカでは月蝕が観測され、
その月を見上げた人たちからは、
いつもに比べて濃い赤銅色をしていることに驚きの声が上がったという。

フランスの幻想作家ピエール・ド・マンディアルグの作品に、日時計ならぬ
『月時計』というものがある。
いかにも幻想作家の好みそうな題材でもある。

実際にケンブリッジ大学のクイーンズカレッジの庭には、
この『月時計』があるそうだ。

原理的には日時計と変わらない構造になっていて、
月の光の傾きで時間を計るというもの。
ただ、それらしく測れるのは満月の夜だけ。
その日を逃せば、ただのオブジェにしか過ぎなくなる。

こんな静謐(せいひつ)で、月影が冴える日は、
庭に出て『月時計』を見ながら、
月の織りなすワザを楽しむのもいいかも知れない。

”Ceylon - Lion Stout”

そんな夜には、「チョコ」のフレーバーが漂うこの一杯。
静かな夜に傾けるのもいい。
褐色のボトルが赤銅色の月を想わせる。

『月時計』として時を告げる のは、満月の一夜だけ。

それも月蝕どきには、ただのオブジェに逆戻り。




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<了>