客と気軽に話している最中に、
ふとした弾みで発した客の言葉が心に響いたりすると、
目の前でその言葉をメモ書きして、
「この言葉、いいですね。
これを1行10カペイカで買わせていただきましょう」
などと言ったそうだ。
たしかに、普段、人との会話で、
何気ない言葉だが、「これは鋭い!」と感じることがある。
もちろん、買うということはしないが、
記憶にとどめておきたいと思ったりする。
本を読んでいても、何気ない一言に心を動かされることがある。
『老人力』で知られる画家であり、モノ書きの
赤瀬川原平氏が、『印象派』について書いた文に、
「あのころは、よかったんだよなぁ」
という一節を見い出し、この素直な文に感動した憶えがある。
「あのころ」と表現された印象派の画家たちは、
おそらくゴッホに見るように
食うに困るほどの生活をしていたのには違いないが、
やっぱり、いい時代だった。
画家たちは、素直に自然に向き合い、自然を観察して試行錯誤の末、
自らの表現スタイルを作りあげていったと言うことができるだろう。
自然に向き合う真率な気持ちさえ持っていれば、
かの時代は、それで事(こと)足りた。
ところが、それ以降の画家は、苦難の道を歩くことになる。
さらに時代を経て、シュルレアリスティックな絵画となると、
自然を消化した程度ではなく、
強烈な個性の精神性を表現しなければならなくなった。
そんな後世の画家たちの個性的な作品群に眼を向けたりもするが、
印象派の絵に、やはり安らぎを覚える。
そんな風に感じると、
たしかに「あのころは、よかったんだよなぁ」
という思いになる。
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<了>