7歳にして最愛の母をなくし、
父の期待を背負い、優秀な成績で理工科学校に入学するも、
ちょっとした運命のいたずらか、軍人となる。
軍人になったとは言え、乗馬はできず、佩刀すれども剣も満足に振えない。
そんな人物だったが、自らを狩人、
それも、「幸福の狩人」と考えていたようだ。
ねらう獲物は、常に美しい女性。
あるときは、女優の卵。
そして、数多くの既婚女性、未亡人。
陸軍経理補佐官時代は、屋根を取り払った形の馬車(カブリオレ) を仕立てて
コーラスガールの愛人を乗せ、街を闊歩したりした。
女性に対しては、たぐい稀な審美眼と積極性を持っていたようだ。
最愛の母がイタリアの家系であったせいか、
フランスに対するよりも、イタリアに対する憧れが終世、彼の中にあった。
彼が、そのような審美眼をそなえていたのもイタリアとの関連があるように思える。
イタリア男性と言えば、女性に対する眼差しが、
ひときわ違うことで知られている。
若いころのイタリア赴任が、彼の眼を鍛えさせたと言えなくもない。
たしかに、
イタリア男性が女性を見る目つきの透徹さは、日本男性は及びもつかない。
考えようによっては、その眼があるからこそ女性が美しいということも言える。
『赤と黒』で描かれたことは、当時あった二つの事件に取材したとしているが、
レナール夫人は、母をモデルとし、
女性に魅かれていく心の動きなどは、深い恋心がなかったならば、
書けなかったことだろうと想像するに難くない。
スタンダールの墓碑には、
「書いた、恋した、生きた("SCRISS AMO VISSE")」
という文字が記されている。
これは、生前からスタンダール自身が考えていたものだと言う。
生涯において、迷いなく本当に
”恋した” と言い切ることができる人は、何とも誇らしく見える。
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