ティスティングじゃ終わらない | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

日本を席巻した寒波の襲来に思わず身震いする思いだった。

この寒い季節が終わると、「杉」花粉が飛び交う季節へと駒を進めることになる。
いつの頃からか、花粉症が猛威をふるうようになって、
「杉」は、ちょっと悪役っぽい立場に立たされてしまったが、
日本人は、古来より、杉のかおりを ことのほか好んできた。

まず、懐石の箸には利休の「赤杉」の柾目。
そして、杉生地の折り箱。
開けたときの木の香りに食欲をそそられる。
また、吉野杉で酒樽を作り、
酒造りの最後に杉の葉を丸く束ねた杉玉を軒端に吊るして、
新しい酒の誕生したことを知らせる役目をになった。
杉は、日本人の生活と密接に結びついていた。

杉でできた、一合升の淵に塩を置き、冷や酒をキュッと呑むのは、
最高の贅沢のような気がする。

その贅沢を後押しする ありがたい言葉、『酒は百薬の長』と言ったりする。
この言葉は中国古代の史書『漢書』の中、
どうも「新」を建国した王莽(おうもう)の言葉らしい。

二千年前に語ってくださったこの言葉ゆえに、ありがたく酒が呑めるってもの。

昨日は、神戸のとあるホテルで、
シングルモルトのテイスティング。
すなわち、ウィスキーの少しずつの嗜み。
杉の升酒ならず、グラスで乾杯とあい成った。

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江戸時代の儒学者、貝原 益軒の書『養生訓』に
「酒は天下の美禄なり。少し呑めば、甚(はなは)だ人に益あり。」
とあることを楯に、テイスティングをはじめた。

この言葉、「少し呑めば、、」というところがミソ。
ところが、お決まりの通り、終わるはずがない。

「はじめ、人、酒を呑む。終わりには、酒、人を呑む」というヤツ。

知らない人とも親しくなったような気がしたが、
気づいてみれば「宴の後」。

ドイツの格言
「酒が作り出した友情は、酒の酔いのように一晩しかきかない」



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<了>