眼を磨く | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

『朝目覚めて何をする?』
こんな言葉を投げかけられると、どう応えるだろう?

おそらく、始まる一日の憂鬱さや眠さを感じながら身支度(みじたく)する。
起き上がってからする具体的な行動としては、歯磨き(?)ということになるだろう。

この質問に、「アラーキー」と呼ばれる写真家の荒木経惟氏は、
あの口調で答えている。

「まず、バルコニーから青空を撮るんだ。 眼を磨くんだよ。
毎朝、歯を磨くみたいに。」

「ん?『眼を磨く』」

ちょっと変わった写真家だけど、
この一言を聞いただけで、この男は鋭い!って気がする。

彼は、こともなげに、単に「眼を磨く」と表現しているが、
眼を磨くことは、心や感性といったものを磨くことに通ずる。
一日を始めるのに、無意識から始まる一日ではなく、
磨きの心がけを持っていること。
このことが、重要だ。
「磨き」の意識を持った、一日一日の積み重ねが、
人を作っていくことを表しているようだ。


また、「磨き」と言えば、
『目玉せっけん』
という造語を眼にしたことがある。

教育者の田村一二氏が提唱した言葉。
彼は、身体障害者と健常者が家族のように暮らし、その家族が連携しあう村を
実際に、山奥の離散農村に、形成した人物でもある。

その村のひとつの標語が、
この『目玉せっけん』。
ちょっとおどけた表現だが、眼の曇りを取り払う意味だそうだ。

『目玉せっけん』も『眼を磨く』ことも、つまるところ心を磨くこと。

これだ!

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<了>