目は口よりもモノを言い | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

イントロ・クイズというのがある。
ある楽曲の頭出しの部分を聴いて、すぐさま曲名を当てるクイズ。
得意な人は、僅か1~2秒で聞き分けてしまう。

次々と曲名を答えていく人を見て、舌を巻くような優れた能力だと感心するが、
人間の脳の情報処理能力からすれば驚くに値しないという。

2秒もあれば、人間の脳はたいていの情報処理をしてしまうそうだ。
この2秒という数字、ミリ単位で置き換えれば、2千ミリ秒と表すことができ、
ほとんどの情報処理は、数十ミリ秒から数百ミリ秒の間で成されているという。

日常的なことでも、それぐらいの処理をしている。
たとえば、細い道をドライブ中に対向車が来た時、対向車のスピードを瞬時に計算して、
道幅が広くなった行き違う場所を想定し、アクセルやブレーキの踏み方を加減する。
また、もっと身近なことで言えば、
人ごみの中で対向してくる人の肩が当たりそうなのを瞬時に判断し、身をかわす。
瞬時の情報処理だ。


情報処理に関して言えば、『メラビアンの法則』というのが注目を浴びている。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアン氏が1971年に提唱した法則で、
「矛盾した2つ以上のメッセージが発せられた時、どのような情報を正しいと認識するか?」
ということに答えている。
まず、人間に影響を与える3つの情報がある。すなわち、
1)話の内容など言語情報。
2)口調や語調などの聴覚情報。
3)見た目などの視覚情報。
が挙げられる。
たとえば、言葉で「愛してる」と言う。
その口調に愛を感じることができないという「矛盾」があると、
聞こえて来た聴覚情報の方を正しいと思う。
また、たとえ、心のこもった口調で「愛してる」という言葉を聴いたとしても、
眼や態度に、「ウソ」を感じると、見た目の方を正しいと思う。

ことば、耳、目から受けた情報が、こころに及ぼす影響の比率が、
言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%となるという。
別名「7-38-55のルール」とも呼ばれている。

「人間の脳は、瞬時に情報を処理する」という観点に立って考えてみると、
ひとは、一概に、視覚情報に影響されやすいというより、
視覚情報が、聴覚情報や言語情報より遥かに情報量が多いと考えた方が良さそうだ。

大阪の選挙戦が繰り広げられている。
かたや、茶髪の弁護士としてテレビの人気番組から出て来た橋下氏。
かたや、アナウンサーから出て来た平松氏。

どちらもヴィジュアル系ということになる。

ちょっとした仕種や表情といった視覚情報が、この選挙戦に、ものをいうかもしれない。


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<了>