古代ギリシャ喜劇のコンテンツのほとんどが、おとぼけの笑いというより『風刺』でできている。
アリストファネスなどの喜劇は、それも、ほとんどがアドリブ。
それも毒のある風刺が織り込まれ、当時の人々の笑いを誘ったようだ。
古代ギリシャは、都市国家。
決して大きな都市ではなく、むしろ街のおもだった人ならば、
誰もが見たり知ったりしているような小都市。
そこを舞台に展開される芝居。
そのアリストファネスの劇に一番良く出てくるのはソクラテス。
ソクラテスは、かなり、その地域でも知れ渡った人物だった。
そのほか、風刺の対象となるのが当時、生きていた実際の政治家たち。
今、彼が残した劇をそのまま上演してもたいした面白さは出てこない。
暗に示している人物の実感が、わきにくい。
誰もが見知っているならば、その人物に対する辛辣な風刺であり、
仕種まで似ているとなると、人を熱狂させ笑いを誘ったに違いない。
江戸時代中期の国学者であり歌人であった村田春海。
彼は、鰻の蒲焼きが何よりも好きだったと伝えられるが、その彼の言葉に
『悪口は鰻より旨し』というのがある。
人の悪口は、彼の好物であるうなぎの蒲焼きよりも遥かにうまいという意味らしい。
たしかに、
不遜な人間を暗にネタにしながら飲む酒には、ピリリときく面白みがないではない。
だけども、
被災した人など、厳しい現事実に向き合わされている人は、
風刺の言葉を言ったとしても、おいしい酒に変わるはずもない。
今日、政府の諮問機関のひとつである東日本大震災復興構想会議が
復興の進捗が進まぬことで、「苦言」と新聞などに出ていたが、
ケルトの諺に「風刺は武器だ」という言葉もある。
苦言を肴するより、おいしいネタを肴に呑める日が一日も早く来ることを願いたい。
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<了>