童話と言うより寓話(ぐうわ)として呼ばれる。
寓話というのは、教訓を含んだ短い物語やたとえ話のこと。
動物などを擬人化した登場人物が、暗喩的に表現したりする寓意を含んだ話。
この種の話は、諷刺や機知に富んでいる。
世界の少年少女に夢を与えた小説『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』
を書いたスティーヴンソン(Robert Louis Balfour Stevenson)も、
その『寓話』を書いていたそうだ。
未定稿として残していたいくつかの『寓話』作品が発見されたという。
『宝島』は、奥さんの連れ子のために書いたともいわれている。
その子を愛し、ワクワクする話を書いて喜ばしていただろうと推測される。
その後、彼は、肺を患ったため療養を兼ね、妻と子とサモアの島に逃れ、
そこで、現地の人たちと尊敬と親愛に包まれ、タシツラ(お話の巧みな人) と呼ばれたという。
やがて現地で、その生涯を終えた。
その未定稿である『寓話』の中の一編
『沈む船』に収められているストーリーに、
「航海士が、船の揺れに驚き、半分、ひげを剃りかけたままの姿で船長にあわてて報告をする。
『せ、船長、船が沈みかかっています!』
船長が
『船ってものは、進水したときから沈みかかっていると思っていいんだよ』
と落ち着き払って言った。」
(こういう船長は、船を沈めることはない。)
「それは、今、始まったことではない。何事も最初から破綻に向かっているようなものだ」
という寓意を含んでいる。
今の世の中を見ると、この話の中の航海士があわてていったようなことが氾濫している。
たとえば、
『今、TPP に乗り遅れると、日本経済は大打撃を受けます』
逆に
『今、TPP に参加すると、農業分野が大打撃を受けて、日本は沈没してしまいます』
という声もある。
また、
『EU 発の大恐慌が世界を覆い尽くします。何とかしないと、、』という必死の声も聞く。
そんな時は、スティーヴンソンの船長のように
悠然と応えるのがいい、
「それは、今始まったことではない。
すべてのものは、スタートしたときから破綻というものに向かっているものだ」
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<了>