BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

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1920年代から30年代にかけて、深夜のパリの風景を写し出した写真家・
ブラッサイ(Brassaï)が撮った写真集『未知のパリ・深夜のパリ』が
発刊されたのは1977年のこと。彼と友人関係にあった岡本太郎が彼の写真に感動し、
この写真集の発刊に関して駆けずり回ったという。
私は時々この写真集は開いてその世界に見入ることがある。
岡本氏のお陰で我が手元にそれらの貴重な写真を手にすることができたとも言える。
モノクロ写真で映し出されているのは、深夜のパリ。
猥雑で退廃的な香りが充満している風景。
ブラッサイはヘンリー・ミラーなどと共に深夜のパリを徘徊したことが述べられている。
今だったら被写体の顔にはモザイクが入りそうな写真だが、臆することなくその顔が出ている。
タバコの煙やその他の臭気を漂わせながら被写体の人物たちが
卑猥な語らいをしているように見える妖しいものたちのサバトのようでもある。
これらの時代はアメリカと密接な関係がある。
この時代、アメリカは「高貴な実験(The Noble Experiment)」と称された禁酒法時代。
ウォール街の株価暴落の時代までのバブル期の狂乱。
それらと結びついている。
先頃亡くなったドナルド・キーン氏はその頃、父に連れられてパリに旅行に行っている。
アメリカでは禁酒法だが、公海上に出ると、船のどこに隠していたのか酒盛りが始まる。
彼の少年時代を描いた手記にはそのあたりのことが書かれている。
アメリカ人が、ヨーロッパに旅をする目的の一つは大っぴらに酒が飲めること。
そういった旅行を容易なものにしていたのは、ドルとフランの交換レートが非常に良かった。
アメリカで普通の給料をもらうと、パリの人の10倍ほどにまでなる。
バブルの時代だから容易に金も借りることができた。
ヘミングウェイやフィッツジェラルドがパリに行ったのも、アメリカの新聞社の特派員。
アメリカ本国から送金される金で豪遊ができた。
ところが、株価大暴落によって不況の時代が一気に押し寄せることになる。
アメリカン・バブルで狂乱状態だったのが、一転して不況。
アメリカからパリに流れ込んでいた、ヒト・モノ・カネが去ってしまい、
残ったものはソドムとゴモラの街の佇まい。
そんな街の風景を写し出したのが、この写真集『未知のパリ・深夜のパリ』。
藤田嗣治の写真はなかったが、輝いていた頃のキキの写真などもあり、
この街に溶け込んでいたフジタ(Foujita)の様子も偲ぶことができそうだ。
ブラッサイの言葉に「ウワサが立つと、人は思わぬ行動に出る」
と出てくる。
ここに出てくる人たちはウワサや時代の空気に敏感に反応した人たちとも言える。

コトによると、人を動かすものは「ウワサ」...



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<了>

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四字熟語は、たいてい中国の故事によるもの。
「呉越同舟」「四面楚歌」「温故知新」「鶏口牛後」
などはそれぞれに故事があり、そこから四字熟語として派生したもの。
ちょっと違うのが「一石二鳥」こればっかりは、
英語のことわざ"To kill two birds with one stone." の訳語から生まれたものらしい。
外国語が押し寄せた明治時代にはそのままの言葉を発音するわけにいかず、
外来語を日本語にするために多くの熟語が考案された。
それらの語には「煙草(タバコ)」「麦酒(ビール)」などの生活に関連するものから、
概念を表す言葉も多数考案された。
それらの中にはよく言われるように「人民(people)」「共和国(republic)」
なども生まれた。すなわち、日本生まれの熟語。
中国の国を代表する国名に日本考案の熟語が使われている、
などと言われることもある。
韓国で使われている熟語も相当数が、この明治期に日本人によって作られたもの。
外国語は押し寄せているのに、もはや、新しい漢字の熟語は作られなくなった。
それゆえ、あまりにもカタカナの言葉が多い、なんとかならないか?
と言われることも多い。
コンピュター用語などはほとんどがカタカナ。
カタカナ言葉のままにしているためカタカナがページの中でも氾濫している。

フランスでも自国の言葉を守りたいと思いつつも、同様にこのコンピューター用語に
手を焼いているという。
ところがフランス語圏のカナダ・ケベック地方では、このコンピューター用語を
フランス語風に創作して使っている。
それをフランスに逆輸入するように使っているものも多い。
やれば可能。ここは一番、改めて言葉を創出する?
これが活気となるかもしれない。

あの勢いのあった明治期のように...


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戦後すぐの時代に活躍した作家・織田作之助の言葉に
「小説を読んだ後に人生観が変わるようでなければいい小説とは言えない」。
確かに、最初は気軽に読んでいてもストーリーが展開していくにつれて、
次第に深く入っていって最後には思わぬ展開になり、
その結末から人の人生の生き方そのものが変わってしまう、
そのようなもののようである。
『カラマーゾフの兄弟』などは登場人物がすっかり変わってしまうことになる。
大江健三郎のエッセイに、アメリカで"Bonnie and Clyde"
の映画を観たことが書かれていた。
この映画、『俺たちに明日はない』というタイトルで日本でも封切られた。
この映画が終わった後、急に一人の黒人の若者が立ち上がり、
「俺は、こんな生き方をやるんだ!」
と声高に叫んだのを見たということが書かれていた。
これは映画ではあるが、見る前と後、この若者の人生観を
大きく変えたとも言えそうだ。

アメリカのベストセラー小説から映画になったと言えば
『ミスター・グッドバーを探して(Looking for Mr. Goodbar)』1977年の作品。
映画は過激であったためかDVD になることが見送られたという話もある。
簡単にあらすじを紹介すると「この主人公テレサは子供達にも信頼の厚い養護学校の教師。
かつて小児麻痺になり、後遺症があるが、それを感じさせない強さがある。
そういった一面があるものの、人気の大学教授を追っていったりするが、
姉の奔放な性生活を垣間見ることにより、自身が大きく変わる。
夜毎"Mr. Goodbar" という名のバーに出かけてゆくようになる。
ここはいわゆるシングルズ・バー。チョコレート・バーではない。
すなわち、ひと夜の出会いを求め集まってくる場所。
そこで出会った名も知らぬ男の手にかかって殺害されることになる」。
映画は、最初から最後まで過激なシーンが多いが、
小説は、テレサの美談から、日々の生活のやるせなさ。心の持って行きようのない寂寥感。
コントロールできない行く末の哀れさへと変わってゆく。

読む前と後では、人生観を変化させるにたる小説といえそうだ...


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