BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

中国では太古より官制に「占夢(せんむ)」と呼ばれる官職があった。
勝手に「夢」を解釈すると、人心を惑わすことがあるとして「占夢」がそれを解くということをしていた。
すなわち、”勝手な夢見は許さない”、ということでもあったようだ。

古代の書『荘子』の中にある「夢」についての一節に、
「真人は、眠るや夢を見ず、覚むるや憂いなし」と出てくる。
「真人」とは、道を体得した人のことで、この意味は、
「人格が完成された人間は、夢を見ずに毎朝清々しい気持ちで起きる」
となる。
すなわち、「夢」というものは、不安定な幻(まぼろし)のようなものらしい。

いよいよ、パリオリンピックの開会式。
スタジアムではなく、セーヌ川に浮かぶ船でのパレード。
今までにない画期的な開会式となる。
これこそ、アスリートたちの夢舞台。
世界がその「夢」に注目している。

その一方で、この夢に対して、”勝手な夢見は許さない”として、
様々な妨害行為が発生している。
前日にはフランスの新幹線TGV で大規模な妨害行為や空港でのストが発生。
スタッフとなるダンサーたちが待遇改善を求めてリハーサルでスト行為を行なったり。
それぞれが持つ夢は、時には、ぶつかり合うものらしい。

だけども、世界はこのオリンピックという「夢」を待っていた。
さあ、その夢の開幕。

ささやかな小市民としては、平穏な開催を願うばかり...。

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<了>

かつて、サントリー・オールドのTV・CMに
「OLD IS NEW──恋は、遠い日の花火ではない」というのがあった。
このCMが流れていたのは、1994(平成6)年ごろのこと。
俳優の長塚京三を起用して、オジサンの恋心を絡ませたストーリーが映し出されていた。
花火と恋。
どこか、近しい縁(よすが)を感じる。

この花火だが、打ち上げの花火の起源は江戸時代の享保18年(1733年)のことだという。
その前年に大飢饉と疫病(コレラ) の流行によって多くの死者が出たため、
将軍・徳川吉宗が隅田川河畔で「川施餓鬼(=死者の霊を弔う法会) 」として
両国の川開きに合わせて行なわれたことによる。
すなわち、慰霊と疫病を退散させる祈願を目的としたもの。
それが、今日に至るまで代々受け継がれて来ている。

大正ロマンを代表する画家として知られる竹久夢二の版画に
『花火』と題する作品がある。
竹久夢二「花火」

川向こうで打ち上げられる花火を見ているほっそりとした女性の後ろ姿。
いかにも竹久夢二を感じさせるもの。
彼の詩に、この絵を詠んだような、『花火』という短い作品がある。
花火のように のぼりつめ
花火のように 消えました

花火のように うつつなう (幻想的で)
儚(はかな)く消える 恋でした

これから、各地で夏を彩る花火が打ち上げられる。

遠い日の「花火」...か。

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<了>

夏になると、ガラスの器がテーブルの上に並ぶことが多くなる。
透明感があるため、視覚の上からも涼しく見え、素麺などもガラスの器に盛られる。
そんなところからか、季語の分類でガラスは『夏』になっている。

日本にガラスの製法が伝わったのは、室町時代のこと。
ポルトガル語の "vidro" が語源となり、
江戸時代には、ガラス製品全般のことを”びーどろ”と呼んでいた。
ビードロと言えば喜多川歌麿の美人画”ビードロを吹く女”が浮かんでくる。
フラスコを小さくした形で、これを吹けば、底がポッペンという音が鳴るところから、
ポッピン、ポペンと呼ばれたりした。
ビードロを吹く女

『江戸小咄』に、このビードロをネタにした噺がある。
その話、「とある商人が、川に小判がいっぱい入った財布を落としてしまった。
相手は川の中。
どこにあるのか、川の外からでは見つけられない。
そこで、この商人、ガラス職人に、人が入れるほどの大きさのビードロを作らせた。
いわば、巨大なフラスコ。
それを川に浮かべ、そこに使いの男を入らせて川底を探らせた。
「お~い、小判は見えるか~?」
「旦那様っ、他の財布も、小判もザクザク転がってまさー」
「そんなら、早くカキ集めろ!」
「・・・」
「早く!何やってんだ?!」

「旦那様! ビードロの中じゃ、手が出ねぇ」

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<了>