後世の人たちの考え方一つで良くも悪くも描かれてしまう。
中でも『三国志』でよく知られる曹操(そうそう)も、その一人。
彼は漢末の朝廷に仕え、動乱期に当代一流の兵法家としての実力を発揮して実質的に魏を興すことになる。
また、すぐれた文人であり詩人でもあった。
そんな曹操だが『三国志演義』では極悪人に描かれ京劇などでも悪役の代表でもある。
そうなるのも、それなりの理由もある。
横山光輝『三国志』
曹操は、天下の実権を握っていたときに「酒造禁止令」を出す。
これは、一般人には非常にウケが悪い。
元々は兵糧確保のためであったが、曹操の実質的なナンバー2の立場であった孔融(こうゆう)が、その理由を訊ねると、曹操は「酒は亡国のモトなれば」と応えた。
この孔融は孔子の子孫であり、教養にかけては、
並ぶものなきという人物だったせいか、その意見に反論する。
「亡国のもととなったのは、酒、色事に限らず、仁義も道徳も、場合によっては、
学問さえも亡国となった例がある」と曹操に弁舌をぶった。
曹操は、その反論に激怒し、孔融を一族もろともに処刑したという。
この処刑の理由は「言多ければ事をして敗れしむ (言多令事負)」
すなわち、一言(ひとこと)多いためとある。
一言多いというので話題になっているのは、兵庫県知事選挙後、
SNS上に書いたことによって大いに問題となっているPR会社の女性社長。
ナマの言葉ではないが、「言多令事負」。
危機は、一言から始まるようだ。
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