BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

先ごろCNN News を見ていると、
"インスタントラーメン、「身体に悪い」と言われても世界中で愛され続ける理由"
という見出しの記事が出ていた。
インスタントラーメンの誕生は、昭和33年8月。
これは、日清食品を誕生させた安藤百福(あんどう ももふく)氏の発明。
ちょうど、テレビが普及し始めた頃でもあり、
わが少年なりし頃に、テレビコマーシャルに出てきた記憶が蘇ってきた。
CNN News より

インスタントラーメンは、誕生時より「身体に悪い」ということを言われていたが、
発明者の安藤百福氏は、決して身体に悪いということがないということを証明するため、
毎日欠かさずインスタントラーメンを食べたという。野菜をたっぷり入れて。
そして、96歳の長寿を全うした。
これは、究極の証明方法ということもできる。

今回のニュース記事は、人気の秘密となぜ愛されるのか?
ということについて深掘りしていこうというもの。
また、CNN News の記事によると安藤氏は、「食が足りて初めて、世の中が平和になる」
「食を創り、世の為につくす」「美しく健康な体は賢い食生活から」「食の仕事もまた聖職」
そんな理念で創業していることが書かれていた。
追求する企業理念は、「おいしさ、便利さ、保存性、手ごろな価格、そして安全」。
この5つの原則から「究極のコンフォートフード」を目指しているという。
確かに、年々歳々、インスタント食品の規模が拡大している。

こんなものの一方で、先日、古書店で手に入れた本に、
『アリスの国の不思議なお料理』というものがある。この著者はジョン・フィッシャー。


ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に触発され、
その本に出てくる不思議な食べ物のレシピを作り、それを一冊の本にまとめ上げたもの。
「二刀流きのこ」 「ダンプティの おしゃれゆで卵」「こしょうはもうたくさんスープ」
など、ホントに奇妙なレシピが掲載されていた。

食品は、人間になくてはならないもの。
そして求めているのは、安全で楽しい食事。
インスタント・ラーメンは、世界的なヒットであり、今なお拡大中でもある。

考えてみれば、
究極の『不思議なお料理』か。

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<了>

「やれ打つな 蠅(ハエ)が手をすり 足をする」
これは、江戸時代の俳人・小林一茶の俳句。
「おい、叩かないでくれ。蠅が懸命に、手や足をすり合わせて命乞いをしているじゃないか」
という意味が漂うユーモラスな句。
たしかに、蠅の動作を観察すると、6本ある肢(あし) の前の2本で、
拝むように擦り合わせていたり、後ろ2本でも、懇願するような動作をする。
こんなにも、拝むように命乞いしているんだから、
ハエ叩きで叩き潰すような殺生をしちゃダメだ。
いかにも小林一茶らしい句である。

今は旧暦の五月。
「五月雨(さみだれ)」と書くが如くの雨が、窓の外に降り続いている。
また「五月蝿」と書いて「うるさい」と読ませる。
まさに、この季節に飛び回るハエは、うるさくも、煩わしくもあった。
小林一茶の江戸時代なら、尚更といったところだろう。

「蝿とり瓶」なるものがある。
これはハエの習性を利用して作られた蝿とり装置。


瓶の中に水をため、ハエの好きな匂いを放つものを入れると
下の口からハエが侵入してくるが、上に飛ぶ習性と、明るい方に向かう習性から、
一度入ると出ることができない。
来た経路を単に戻ればいいのだが、習性が邪魔をして、それができない。

「求めよ、さらば与えられん」という言葉がある。
これは、『新約聖書』マタイ伝の7章にある言葉。いわゆる「山上の垂訓」。
上記の言葉に続いて、「訊ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん」
とある。
蝿とり瓶に入ったハエは、いくら、拝むようにしても、出口となる門も見出せず、
叩くこともできない。

ここから逃れるのは、自らの習性を変えて、知恵を働かせる以外にない。
人間も同じ。
窮地に追い込まれると、逃れる道は、コレ。

さて、できるか?!

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<了>

夏至の一日が過ぎた。
北欧などでは「夏至祭」が開かれるなど、夏至は大きな夏のイベントとなっている。
ただ、日本では梅雨の季節。
夏至の日は、たいてい雨。ないしは、曇り空。
大空のイベントを見ることなく過ぎてゆくもの、というのが通り相場。
アーティストによる「夕陽を見る会」なるものが夏至の日に開催され、出かけて行った。


曇り空が予想されたが、ヤシの並木の向こうに沈む夕陽は、
さながら印象派の絵のようでもあった。

夕陽と言えば、かつてヒットした映画に『夕陽のガンマン』(1967年公開)なるものがあった。
この映画は、いわゆる西部劇と呼ばれるアメリカ開拓時代を舞台にした映画ではあるが、
アメリカで制作されたものではなく、イタリア映画。
それゆえに、日本では、マカロニ・ウエスタンなどと呼ばれたが、
主演は、アメリカ人のクリント・イーストウッド。


クリント・イーストウッドは、今も健在、監督作品も数多く残している。
そして、先月96歳の誕生日を迎えた。
映画界から引退と囁かれているが、監督として、まだ映画を作る予定をしているという。
そして彼の弁に、
「人は年齢を重ねるごとに成長できないなんて道理はないし、
今の私は経験も豊富だ。
確かに、ある年齢に達すると腕が落ちる監督もいるが、私はそういう監督ではない」
この言葉、老いて尚、力強い。

沈む夕陽は、決して弱いものではない。
むしろ、照り映える姿は、あたりを千変万化させる力がある。

クリント・イーストウッドは、おそらく、コレだ。

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<了>