BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

日本建築は完璧を目指すのはもちろんのことだが、
完成しても建築物のどこかに不完全なものを残しておくという習慣があるようだ。
日光東照宮の陽明門の逆柱などは、その好例と言える。
完全なものには「魔が差す」という考え方が根底にあるようだ。
明治時代の岡倉天心の『茶の本』には、
「日本の茶道は、不完全なものを崇拝する事であり、茶室に一切に装飾がないのは、
一種の不完全崇拝である」と表現している。
また、代々、法隆寺の宮大工の家系に生まれ育った西岡常一も
著書『木のいのち木のこころ』の中で、
やはり、法隆寺なども一部を不完全な形で残していると語っている。
それは一種の”建築中”を表わしている事であり、
そうすることによって、魔物から守られるという縁起をかついでいるともいう。

世界に目を転じれば、長きにわたる”建築中”の、スペインのサグラダ・ファミリアがある。


1882年に着工してから140年以上経った今でも”建築中”。
そんな建設中のままで、2005年には世界遺産に登録されている。
設計者は鬼才と呼ぶべきアントニオ・ガウディ。
着工時は、300年はかかるだろうとされたが、2026年に完成の運びとなったようである。
巨大建築には、魔物が存在するもの。
ガウディは、建設中にバルセロナの市中を走る路面電車にはねられて亡くなっている。
設計図も失われたままでここまで漕ぎつけた。
我が記憶では、サグラダ・ファミリアの存在を知ったのは50年あまり前のこと。
その頃のわが部屋に、ガウディ自身が描いたデッサンの大きなポスターを貼っていた。
そのデッサンに描かれたものは、ここまで先鋭的でスマートな建物ではなく、
ガウディらしい ”おどろおどろしさ” を感じさせるような建物であった。

ともあれ、2026年、この建物の完成を祝いたいものである。

*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201

<了>

今日のニュースサイトを見ていると、水原一平氏がが通っていた高校のサイトにあった「傑出した卒業生」の欄から彼の名前が削除されていたという記事が出ていた。
MLBの大谷翔平選手の通訳を務めたことで高校の卒業生の中でも誇れる「傑出した人物」となっていたが、わずかの間に急落。この記事は、その象徴的な有様かもしれない。
常に大谷選手とともに画像に映っている姿からは、良い側面ばかりが見えていたが、
ウラの顔は知る由もなかった。
これに関して、我々は一種の魔術にかかっていたとも言える。

芥川龍之介の作品に『魔術』という短編小説がある。
この小説を簡単に紹介すると、
ある日、「私」は、印度人のマティラム・ミスラ君と知り合いになる。
彼はインドのバラモンの秘法を学んだ人物。
「私」は魔術を習うことはできるのかと訊くと、そんなことは簡単だと答える。
ただ、一つの条件を言う。欲には使えない。この魔術を習おうと思えば、まず欲を捨てる。
「それが出来ますか?」と訊かれ「出来る」と応えた。
そして、「私」は、石炭を金貨にする方法を習得し、石炭をすっかり金貨に変えてしまう。
それは、どこから見ても本当の金貨。
魔術を使って悦に入っていると、
友人から「この金貨を賭けないか?」と言われ逡巡するが、結局、賭けに乗ってしまう。
相手は、家や土地、そしてクルマも全てを賭けて来た。
勝負はカードゲーム。
カードを開いてみると、その絵札には、ミスラ君の顔。
そして、そのカードの絵のミスラ君が言った。
「欲には使えない」。

考えてみれば「魔術」は「欲望」を満たすための道具。
「欲望」を満たさない「魔術」など何の意味もないとも言える。
一平氏は大谷選手という「魔術」に出会い、それを貪り「欲望」のために使ってしまった。

「魔術」と「欲望」
芥川は、この小説を通じて、今回の件の機微を語っているとも言える。

*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201

<了>

寺山修司が亡くなってから40年あまりの歳月が流れていった。
彼は、劇団『天井桟敷』を主宰したり、数多くの問題となる著書も残している。
それらの中には、『書を捨てよ、町へ出よう』『ポケットに名言を』『不思議図書館』などがあるが、『家出のすすめ』などは著書のタイトルだけで顰蹙を買うようなものもあった。
言いたいことを口にするところから、メディアの寵児的存在でもあった。
「言い得て妙」というところもあり、”言葉の錬金術師”という異名もあった。
そんな彼の名言の一つに、
「名言集というのは言葉の貯金通帳なのね、と言った女の子がいる。
そうかもしれない」
現代短歌を思わせるような、”味な”名言とも言える。


彼は、1970年代、歯に衣を着せない物言いが一つの道を切り開いたようなところがあった。
それ以降のビートたけしなど、
毒舌を吐く人物が、マスコミを賑わすようになっていった。
思ったことを口にして人気となるのは、何と言っても”おネエキャラ”。
おすぎとピーコ、美川憲一、マツコ・デラックス。
こういった人物たちは、”おネエ言葉" で鋭いホンネを口にしてきた。

寺山修司の残した名(迷)言に、
「私の考えでは、ヘンシーンするのは仮面をつけた時ではない。
人はむしろ、仮面をつけたときには、安心して本当のことを言える」
とある。

この言葉の言わんとするところを解釈すると、
「おネエ」という仮面をつけると、本当のことが言えるのか?

*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201

<了>