BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

歴史上の人物は事実そのものが写実的に描かれたというより、
後世の人たちの考え方一つで良くも悪くも描かれてしまう。
中でも『三国志』でよく知られる曹操(そうそう)も、その一人。
彼は漢末の朝廷に仕え、動乱期に当代一流の兵法家としての実力を発揮して実質的に魏を興すことになる。
また、すぐれた文人であり詩人でもあった。
そんな曹操だが『三国志演義』では極悪人に描かれ京劇などでも悪役の代表でもある。
そうなるのも、それなりの理由もある。
横山光輝『三国志』

曹操は、天下の実権を握っていたときに「酒造禁止令」を出す。
これは、一般人には非常にウケが悪い。
元々は兵糧確保のためであったが、曹操の実質的なナンバー2の立場であった孔融(こうゆう)が、その理由を訊ねると、曹操は「酒は亡国のモトなれば」と応えた。
この孔融は孔子の子孫であり、教養にかけては、
並ぶものなきという人物だったせいか、その意見に反論する。
「亡国のもととなったのは、酒、色事に限らず、仁義も道徳も、場合によっては、
学問さえも亡国となった例がある」と曹操に弁舌をぶった。
曹操は、その反論に激怒し、孔融を一族もろともに処刑したという。
この処刑の理由は「言多ければ事をして敗れしむ (言多令事負)」
すなわち、一言(ひとこと)多いためとある。

一言多いというので話題になっているのは、兵庫県知事選挙後、
SNS上に書いたことによって大いに問題となっているPR会社の女性社長。

ナマの言葉ではないが、「言多令事負」。
危機は、一言から始まるようだ。

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<了>

最近の話題の一つに「盛っている」か否かというのがある。
兵庫県知事選挙に関連してPR会社の女性社長がSNSに投稿した内容が、
事実よりも大きく誇張しているとして斎藤知事側の弁護士が「盛っている」と語っていた。
その辺り、これから何らかの動きがあるようだ。

事実よりも誇大に表現することは世の中に多々あること。
一般企業でも、仕様やデーターを実際よりも、よく見せていたことがバレて、
誇大広告の発覚という記事が、マスコミを賑わすことが少なからずある。
この「盛っている」話といえば、
吉四六(きっちょむ)話の中にカラス売りの話が出てくる。
吉四六 話
その話を簡単に紹介すると、
「吉四六の家には毎日のようにカラスが飛んでくる。吉四六はムダを嫌う。
このカラスをたくみに捕まえて、そのカラスを売りに出かけた。
ただ、カラスを入れた籠の上には、きれいなキジをのっけて、
「カラスは要らんかね?」と売り歩く。
客が見ると肉厚のキジが目立つところにのっている。
それを見た客は、吉四六がキジの値打ちも知らないでカラスと思いこんで
こんなに安く売っているのだと思い、吉四六を止めて「買うよ!」と声をかけ、
その客は、お代を払い、キジを持って行こうとする。
「それはキジだよ。おいらはカラスと言っただろう。ホラ、これ」
と言って、カラスを渡す。
そんな風に売り歩き、籠につめていたカラスが難なく全部売れた」という話。

吉四六のウソでもなければ「盛ったもの」でもない。
すべて客の勘違い。
訴えるところはありまへん。

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<了>

夢には、啓示や予知能力があると言ったりする。
見た夢と同じことが起こったという事例も数多くある。
ノーベル賞となった発見も夢で知らされたものという事例もある。
眠れば人は必ず夢を見ているという。
そんな貴重な夢ではあるが、たいてい起きた瞬間に忘れてしまう。
不吉な夢や悪夢に似たような夢の方が記憶に残っている。
セノイ族の子供たち

マライ半島に住むセノイ族は、少なくとも数世紀にわたって争いがなく、
警察や監獄、精神病院といったものがなかったとされる希有な部族。
この部族が他の部族と違っているのは、就寝時に見る「夢」を大切にすることだという。
年長者たちは、幼少の者が見た昨日の「夢」を懇切に聴く習慣がある。
つまり、夢は個人のものではなく、村人に贈られる啓示として受け止めている。
そして、しっかり夢を見ることを指導したりもする。
たとえば、昨日うまく夢を見る事ができなかったとすると、
次回は、リラックスしてみるようにと励ましたりする。
夢が生活の中に入り、まさに「夢を生きる」状態だという。

かつて、ギリシャ人が経営するレストランによく行った。
そこで最後は、ギリシャコーヒーで締めとなる。
ギリシャコーヒーは特殊で、細かく挽いたコーヒー豆に熱湯を注ぎ、
その上澄み液を飲むというもの。
上澄だけを飲むので小さなコーヒーカップにはドロドロとしたコーヒーの残骸が残っている。
そこのオーナーが、それを見ながら占いをしてくれた。
それも、わが楽しみの一つだった。
まるでセノイ族の長老が、子供たちが見た夢の意味を解くように、
銘々の小さなコーヒーカップが作る模様を見て、占う言葉を語り、そんな話に花が咲く。
それが何とも心地よい気がした。
争いのないセノイ族と言われるが、一つのことに対して皆んなが反応して向き合い、
他愛無いことに心を合わせることができる。

そんなことが、争いがないという秘訣のようだ。
おい、プーチン、聞いてるか?

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<了>