Anthem | ヲタクの生きる道

Anthem

ハード・・・PS4

ジャンル・・・TPS

クリアまでのプレイ時間・・・15時間

 

 1)オススメ・・・1

 2)ツボ・・・3

 3)システム・・・1

 4)グラフィック・・・10

 5)シナリオ・・・3

 6)音楽・・・5

 7)演出・・・3

 8)キャラ・・・3

 9)バランス・・・3

10)独自性・・・8

 

合計・・・40点

 

<概要>

2019年2月発売。

販売元:エレクトロリック・アーツ

開発元:バイオウェア

オンライン専用。

RPG要素のあるハックスラッシュ系TPS。

 

<総評>

大作になれなかった未完成品。

最初に言ってしまうと、非常に問題の多いゲーム。

プレイする前は、このゲームを次の実況ゲームとして動画をアップするのを楽しみにしていたんだが、あまりのエラーの頻度に、実況中に愚痴ばかりになり、悪口しか出てこなくなったので録画することをやめたほどのゲーム。あきらかにちゃんとデバック作業をしていない。

長所と短所がこれほどはっきりと色濃く混在するゲームはかなり稀ではないだろうか。かなり魅力的な長所を持ちながら、それを短所で相殺しさらにマイナスに転化するほど、短所の部分がひどすぎる。

よって長所と短所をそれぞれでまとめてみる。

 

【長所】

1)圧倒的に美しいグラフィック

戦闘ステージのグラフィックは圧倒的に美しく、マップも立体的で水の中にも潜ることができ、発見の驚きにあふれている。探索要素が楽しい。

2)中毒性が高いハックスラッシュ系のTPS

このゲームのもっとも売りと思われる戦闘アクション。とにかく爽快で操作性もよく、TPSとしての完成度は非常に高い。またアイアンマンを彷彿させる空中の飛行する移動はかなり楽しく爽快。残念ながら高速移動中に敵をロックオンして攻撃とかできないので、あくまでも高速飛行は移動のみに限られる。ただ浮遊する場合は攻撃可能。

3)プレイスタイルによって選べる4種類のジェベリン

このゲームは4種類のジャベリンと呼ばれるパワードスーツを着て戦闘できる。さらに武器も多種多様なので、同じジャベリンでも戦闘スタイルが違ったりしてかなり面白い。容姿のカスタマイズ性も高く、自分好みの色合いにでき、ジャベリンそれぞれのデザインもかなりかっこいい。

 

【短所】

1)頻度が多すぎるエラー

これは声を大にして言いたい。ミッション終了時、街をただ歩いている時、キャラとの会話シーンなど、どこで起きてもおかしくないほどに、とにかく頻繁にエラーが発生し、タイトル画面に強制的に戻される。はっきり言って売る商品として成立していない粗悪品と言わざるを得ない。プレイ時間のカウントは15時間弱だが、エラーからのやり直しとロード時間の長さから、実際のクリアまでのプレイ時間はその5倍以上はかかっている。

 

2)頻度と長さが尋常でないロード

私的には過去最悪のロード時間の長さは、デッドライジング2だったが、このゲームが最悪さ加減を大きく上回っている。エラーが多すぎるのでタイトル画面に戻るたびにロードが発生し、またデータが取得できなかったとか失敗したとかそういうメッセージの表示とともに再びロードすることも多く、ロードばかりでいつになったらゲームを始められるんだ?って思わされることが多々あった。

 

3)つまらない会話イベント

ゲームのボリュームの増量として付け足した感が透けて見える街の住人との会話イベント。まったく面白くない。また回答を選択できる要素がありながら、選択しだいではエラーが発生し、強制的にタイトル画面に戻されることも30回ではきかないくらい発生した(ストーリーを進めるほどエラーの発生率が高くなっていると感じた)。新たなミッションの発生へ繋がることもあることからやらなくてはならず、途中からただ読み飛ばすイベントに成り下がる。このゲームをもっとも盛り下げる要素でしかない。

 

4)TPSで成立していない戦闘での字幕の会話

激しい戦闘中にストーリを進める字幕の会話が発生しても、読めるわけがない(戦闘中のポーズ機能もない)。吹き替えでなければ成立しないと思われるが、字幕なので序盤でストーリーを追うことを諦めざるを得ない。

 

5)行き先を誘導するアイコンの性能の低さ

ミッションで次の行き先を表示する三角のアイコンの性能が悪く、特に洞窟などの狭い場所になると、目の前が壁なのにその壁に行き先が表示されることがしばしばあり、どこへいっていいのかわからなくなることが多々あった。また街で会話イベントが多々発生するにも関わらず、街の人に行き先アイコンを指定することができないため、イベント会話をする人を探す際に、いちいちマップを見て確認する必要があり、かなりめんどうな仕様になっている。

 

6)戦闘イベント及び敵の種類の少なさ

基本的に戦闘ミッションでのイベントがお使い系ばかり。あと一定時間一定の場所にとどまるとか。よってストーリーが進むほどに、またこれかというかんじになってきて、あきてくる。敵もある程度進める(とくにフリースペースをやりこむ)と、ザコ敵は容姿は変わってもやることがほとんど変わらないことがわかり、中ボスでかろうじて種族の違いは出るが、攻撃のパターンの幅が狭いので、代わり映えのしないシーンが続き、ここでもあきてくる。

 

7)ストーリーモードで抜けられなくなる場所がある

これもまた売り物として成立してない要素。抜けられなくなる箇所はエラーよりは頻度は低いが、順調にイベントを進めていてこれが起きるとかなり心が折れる。ミッションの途中リスタートでも解決しないので、一旦ミッションを終了させる必要があり、そのミッションの最初からになる。自分で引っかかった理由を推理して、やり直し後にその理由をしないようにすると進めたりするので、こんなことをプレイヤーに強要するのかと、いい加減うんざりする。

 

8)オンラインパーティの不成立

オンライン専用ゲームであるが、ストーリーモードは単独で最後までクリア可能。フリースペースは単独ではプレイ不可で、他でも単独でできないモードがあり、オンラインで協力プレイがこのゲームの売りの一つだが、このゲームの評判の悪さが時間の経過とともに大きく影響を及ぼしており、高難易度になるほどパーティが成立しなくなっている。このペースでいけば、一年も経つとオンラインパーティがまったくプレイできなくなるのではないか。もう過疎状態が始まっている。

 

 

戦闘アクションは非常に高いレベルの完成度であるだけに、オンラインのシステムの練りこみをしっかりしていれば、超大作TPSに化けたと思われる。あきらかに完成する前に発売したと言わざるを得ない仕様。とても残念な仕上がり。なんどかのアップデートやパッチが行われているが、2019.04.20現在で、上記の短所の改善は、まだ満足のいくものになっていない。もっと言えば、売る商品として成立していない粗悪品の印象はまったく変わっていない(短所の1・2はまったく改善されていないので)。

 

正直、このゲームにはかなり期待していただけに、今作による失望感と失った信頼は大きい。

よほどのことがない限り、販売元:エレクトロリック・アーツ及び開発元:バイオウェアのゲームを買うことはない。

 

上記の短所を十分承知した上で、それでも戦闘アクションを体験してみたいという方ならやってみてもいいかも。価格はものすごい勢いで下がっているので(今後投げ売りされるだろうね)。

 

Anthem 通常版 PS4版 Anthem 通常版 PS4版
1,840円
楽天

 

 

【追記】2019.04.21

クリア後も続けられるんだけど、クリア後の街での強制終了率がかなり上がった。ただ街を歩いている時、住人との会話、落ちているものを調べる、それだけのことでいきなりの強制終了。わずか1時間のプレイで20回以上も強制終了って、ふざけるなっての。1時間の中でロードしてる時間の方が多いじゃないか。

もうダメだわ。精神衛生上良くないわ、これ。

このゲームに関するデータを全部削除した。

もう関わりたくない。