デッドライジング2 | ヲタクの生きる道

デッドライジング2

ハード・・・Xbox360
ジャンル・・・ACT
クリアまでのプレイ時間・・・15時間

 1)オススメ・・・5
 2)ツボ・・・1
 3)システム・・・3
 4)グラフィック・・・
 5)シナリオ・・・2
 6)音楽・・・
 7)演出・・・6
 8)キャラ・・・2
 9)バランス・・・5
10)独自性・・・

合計・・・51点
<総評>
尖った前作の続編。ゲーム性はほとんど前作のままだが、このシリーズの独創性は稀有ゆえに独自性の点数は高く評価。前作のレビューの際に掲げた不満点は解消されていて好感を持てるところなんだが、それらの改善点をすべて相殺してしまうくらいにヒドい要素が多々あり、その部分についての点数は率直につけた。それらの要素を簡単にまとめてみる。

1)ロード時間の長さと頻度
エリアをまたぐ移動がとても多いにも関わらず、このエリアの移動ごとにロードがある。これがゲームをハードディスクに取り込んでいても20~30秒かかる。1回だけなら大したことないじゃんって思うだろうけど、これが5つや6つのエリア移動でやっと目的地につき、さらにまたエリア移動して戻るという作業を繰り返してると、このロード時間の長さがだんだん重い足かせになってくる。各エリアに散らばるサバイバーだけでなく、このゲームの楽しみである武器のカスタマイズのために、アイテム収集の探索もしたいところだけど、このロード時間が障害になってる。またサイコとの戦いなどで死亡した場合、その直前からの再開という、昨今のゲームでは当たり前の機能がなく、最後にセーブしたところから再開になる。この再開時のロード時間は、エリア移動以上に長く、セーブポイントが遠い戦いになると、トータルのロード時間でうんざりする。
2)魅力ないキャラと牽引力がまったくないシナリオ
ロード時間は終盤くらいになると慣れてくるけど、慣れてくる頃にストーリーの強引な展開にあきれてきて、キャラの行動原理と話がかみあっておらず、脚本とキャラの薄っぺらさが気になってくる。そんなチープな脚本ってこともあり、演出も微妙。ムービーのクオリティも低い。
3)おかしいレベルバランス
レベルが低い初期のころはやたらと難しく、レベル30を超えてくると逆に簡単になってくる。よって敷居が高くやりこむと歯ごたえがなくなってくるという印象。
4)イライラさせられるキャラの挙動
正直、キャラの操作性がよくない。カプコン製とは思えないキャラの挙動。余分な変なモーションがやたらと多い。
5)前作から自由度が損失している
自由度損失の原因が主人公の娘への定期的な薬の投与。前作はなにをやってもいいし、逆になにもしなくても、スタート地点にずっといてもいいという、究極の自由度が売りのひとつだったと思うが、この薬の投与というゲーム性に大きく影響を及ぼす要素を増やしたことで、自由度が大きく欠如してしまった。薬を探してこなくてはならないのに、この薬に関する情報はほとんどなく、自力で探すか、買うか、サバイバーを救うと極たまにもらえたりすることに期待するか、極たまに倒したサイコからゲットするか、それしかない。一番簡単なのが「買う」ことだけど高い。お金は落ちてるのを拾わないといけないので、地味にめんどくさい。お金を簡単に稼ぐにはオンライン対戦で勝負して、ドベでもけっこうもらえるのでやればいいんだけど、常に過疎状態。薬はカジノの隠れたところに落ちてるんだけど、攻略サイトでこの情報を知らなかったら、自力で見つけるの、無理だと思うんだが。1回クリアしてわかったんだが、サバイバーを助けまくるのが薬をゲットするにも、お金をゲットするにも手っ取り早いことがわかるのだが、フツーにやってたらそんな情報は一切ないので、攻略サイトなしで薬をゲットする方法がわかりにくく、このゲームの肝がぼやけている。

以上の事からその部分の評価ができない。総合して自分の「ツボ」に入らなかった。グラフィックは大きく向上し、ゾンビ数も増えてるが、そのためのロード時間の代償はあまりに大きい。キャラとシナリオにまったく期待せず、前作の魅力は引き継いでいないことを承知して、このロード時間をどう感じるで、かなりゲームに対する印象がかわると思うが、試すには少々高めのお金を払ってリスクを背負えるなら人ならどうぞ。