ゆりねの上生菓子とコーヒー
2年前の同じ頃、この店を訪れ同じお菓子を食べてそのことをここに書いてました
その時、一緒に来た友人はもうこの世界にはいません
昨年、家族と旅行に行った後受けた診察で一気に病状が悪化していたことがわかり、3ヶ月の余命宣告を受けたのです
当時彼女はガンの闘病中でしたが、医学は日々進歩しているし使える薬もたくさんある
私は治療しながらそれなりに彼女の日常は続いていくものだと思っていました
余命宣告を受けた彼女はホスピス移るつもりだと言いました
そして、もうこれで治療しなくていい、がんばらなくていいと思うとちょっとホッとするとも言いました
治療の副作用もつらかったのでしょう
「かわいそうと思わないでほしい
ここまでよく頑張ったと思ってほしい」
世の中の平均寿命の半分も生きてないのに、彼女はそう言いました
しかしながら実際彼女に残された時間は1ヶ月もありませんでした
葬儀が終わりしばらく経ってから、ご家族が携帯に残されていた私へのメッセージを「手紙にしようと思って時間がなかったのだと思う」と送ってくださいました
私は…といえば、今でも彼女が好きそうな話題に触れると「LINEしなきゃ」と無意識に思い「もういないんだ」と我に返るの繰り返し
今年もこの場所には同じお菓子があり…
私はそれを食べてコーヒーを飲む
彼女だけがいなくなったこの世界で
なんとなくやるせなくて
場違いと思いつつ
ここにだらだら書き連ねてしまいました