七月の懐石料理「たなばた」 | 花万朶

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美味しいもの…ときどき


梅雨も明け、暑い日が続きます晴れ


まずは涼しげな器に冷たい冬瓜とおぼろ
夏に食べるのに「冬瓜」

冷暗所で保存すると冬まで
日持ちするからこの名前なのでしょうか
冬の瓜ではなく、冬まで持つ瓜




そして次も冷たい茶碗蒸し
海老と鮑の贅沢な具材
蒸したものを一気に冷やすそうです





ここで温かいお椀の登場です
お出汁の香りが広がります
鮑のシンジョウに鮑の肝素麺
美味しくないはずがない音譜





お造りはアコウ
お醤油も梅肉も甲乙つけがたし
美味しいお魚ですね
あっさりとした中にねっとりとした甘み
おろしたての山葵が引き立ててくれます





蒸し鮨は鰻、鱧、穴子
鰻や穴子に挟まれると
どうしてもインパクトが弱くなる鱧
そこはシャリを工夫して梅肉で
見劣りなく三者三様のおいしさを表現
大将の丁寧な仕事ぶりに感謝です



そして遅ればせながら七夕のお皿七夕


左の竹筒には海老と枝豆
右にはウニと鱧の肝とおくら
この肝煮が美味しい
手前のガラスの器には
長芋の上に生このこ





焼き魚はノドグロ
これはもう焼き魚の王者ですね
香ばしく焼かれた身がジューシーキラキラ





こちらは冷たいお料理です
この器は二段になっていて
下には氷が入っているのですよ
「いもたこなんきん」タコ

この言葉は江戸時代、
女の人の好きな物を語呂が良いように
並べた物だそうです
大阪の町人出身と言われる
井原西鶴の作品に
「とかく女の好むもの芝居浄瑠璃 
いもたこなんきん」とあるそうです
田辺聖子さんのエッセイで
朝ドラのタイトルにもなっていましたね

今では女性が好きな秋の味覚として
「いもくりなんきん」 
と使われていたりします




先ほどのお造りに出た
アコウのあら汁
アコウのお出汁だけ
お造りはあっさりしていますが
こうしてみるとしっかり脂が乗ってますね
火を通しても身がころっとして美味しい




先週の土曜日は土用の丑の日でした
これは鰻ではありません
穴子のひつまぶし
わたしはお出汁をかけるより
そのままいただく方が好きなので
95%そのままいただきました
残り5%だけお出汁をかけて(笑)




デザートは桃のムース
かわいいお味でした(笑)
大将のデザートって・・・
女子力高い系なんですよねピンクマカロン