話題は付き合っていた当時の話となった。
「海外よく行ってたよね。」
「ええ、友達とまた1人でよく行ってましたね。」
「1人でとは行動力があるなと思ってたよ。」
「まだ若かったですし…」
…
「お土産の石鹸のこと覚えてる?」
「LINEで話を聞いて思い出しました。物持ちいいですね(笑)」
「やっぱりなんか使えなくてさ。そのまま何年も眠っていた(笑)」
「なんかうれしいです。」
(こちら↓書いていた内容)
…
「俺と出会ったときのことも覚えてる?」
「えっと…」
「赤坂」
「あ、そうでしたね…」
出会って25年ほど
付き合いが長い分、いろんなことがここには書き切れないほどあった。
いろいろ話して当時をお互い懐かしんだ。
私が覚えているほど彼女は細かくは覚えていなかった(笑)
俺の方が惚れていたし。
だが、少し話をリードするとすぐ思い出して答えを返してきた。
男より女性は思い出というものは少ないのか。
人にもよるだろうけど。
これまでの長く付き合ったお相手はどちらかと言うと思い出話をしたがらなかった。
それは照れくささというより、私たちの関係が人に言えない関係だったからかもしれない…
黒歴史とまではいかないであろうが。
恵はそんな事はなかった。
かなり昔、最後に会ってから15年ぶりの再会だったからか。
女性にとって思い出となるには長い時間がかかるのかもしれない。
逆に考えるとそれまでは生き続けている?(←めでたい奴(笑))
女性脳と男性脳とでは違いがあるようです。
思い出話をしていたらコーヒーもなくなり1時間以上も経っていた。
何時まで大丈夫かを聞いていなかったが、休みとは言え家事もあるであろうし、そんなに時間は無いだろうと思った。
懐かしい話も沢山できたし、再会できて本当によかった。
ただ、私の中で付き合っていた当時の気持ちが頭をもたげ始めていた…
「ぼちぼち行かないとだね…」
「あ、そうですね…」
と言うことで店を出た。
また午前中で街も始動し始めた時間だった。
「時間は大丈夫なのかな。」
「今日はお休みだし、まだ大丈夫ですけど…」
「… あのさ、昔に戻ってみる?」
「……」
恵は視線を地面に向けた…
