とうとう勝ったんだ!
本当につらい時間だった。
だが顔にはまったく出さずにポパイに僕は言った。
「次は筋肉だけではなく頭をつかうんだな!」
ポパイ「ウホォォォォォ!」
あまりの悔しさに服を脱ぎ始めるポパイ。
あまりの疲労感にそれをもスルーする僕。
そんな中いきなりポパイが泣き出しそうな声で叫んだ。
ポパイ「だめだ!だめなんだ!どうしても勝てない!筋肉は極限まで鍛え
た!ほうれん草もしっかり食べた!でも勝てない!これからオレは
どうしたらいいんだ!」
僕は正直驚いた。
ポパイがここまで悩んでいたなんて。あのポパイが。
そんなポパイに僕は優しく手を差し伸べる。
「おいおい、悩むなんてらしくないぜ。だれだって勝てない時期はある。気
にするな。そして服を着ろ。」
ポパイ顔が鼻水と涙と関の口から出たパンでぐちょぐちょになる。
そして間もなく泣き始める。
苦笑する僕。
今日の戦いは終わった。
また明日もなにかをめぐって戦うことになるだろう。
きっとポパイはレベルアップして僕の前に立ちふさがる。
次はどうやって倒してやろうか。
そんなことを考えながら手に入れたジャムをパンにたっぷりつける。
一つのパンに二つのジャムを使う。
なんという優越感。
パンと二倍ジャムの絶妙なハーモニー。
いちご味が口を駆け巡る。
僕はニヤリと笑いながらさらに口いっぱいほおばった。