最後の長唄のお稽古は、先月の19日だった。次のお稽古はいったいいつになるだろう。この2月、お師匠は公演中でずいぶんと多忙な模様。今か今かとやきもきしながらお稽古日程の連絡を待っている今日この頃。まるで連絡不精な彼女でも持ってしまったかのようなもどかしさだな。

 家での練習は続けている。電車での移動中は本を読んでいることが多かったが、近頃は練習中の曲をじっと聴き入ってばかりになった。今は越後獅子。この曲の三味線は次のお稽古一回で終えられるように今のうちにしこたま練習しておくとして、その後すぐに唄の直しをもらって次の曲に進んでいきたい。うーん、次の曲は何だろうな。もうすぐ桜の季節だけれどいつか「秋の色種」やってみたいな。唄も三味線も。

 ま兎にも角にも今はお稽古がしたいってこと。
 先日、高田馬場でジンギスカンを食った帰りにどういう訳か「卓球をやろう」ということになった。聞けば近くにとても気になるイカした卓球場があるのだという。
 高田馬場から徒歩で3分ほど、「山手卓球場」というところだった。なるほど、お店はとても古めかしくイカした雰囲気。入った瞬間、昔にタイムスリップしたみたいな感覚だった。昭和33年からやっているらしい。昨今の卓球場のようにやかましい音楽などもかかっていない。何となく"道場"っぽくもある。料金が1時間いくらかは忘れたが、玉とラケットは無料で貸してくれた。おばちゃんは優しい。
 1時間ほど卓球をした。楽しいもんだ。ややこしいことはすっかり忘れてただただボールを打ち合ってるだけで、心身ともにちょっとリフレッシュしたような感じになれた。こりゃまた行かねばならん。
  • 山手卓球場
    住所:東京都新宿区高田馬場3丁目3-22
    電話:03-3368-6307
    地図

山手卓球場
 長唄のお稽古の近況。
 今は「越後獅子」の三味線をお稽古中。この曲には、これまで習った曲には無かった本格的な合方(三味線ソロ)があってかなり弾き甲斐がある。初めて練習したときはあまりの難しさに不安になったが、今週あたり何とか拙いながらも全体を通して弾けるようになってきた。悪くない進捗だ。

 この曲のいちばんの困難はやはり「晒しの合方」で、壁が二つあった。
 一つ目は、撥で糸を"叩いて掬う"を16ビートで連発する「チリチリチリチリ」。1/4拍でも「チリ」単発なら何とかできたが、それがチリチリチリチリと連発になってくると「リ」ですくう撥がどうも糸につっかかってしまっていた。もう一つは、同じく16ビートで2回続けて叩く「チチ」。この合方のテンポの1/4拍で撥を2回続けて打つってのが速すぎてなかなかできなかった。今週になってやっとこのへんをうまくやるコツを掴めてきた。一つはリキむなってことなんだけれど。

 来週一週間は完成度を高めることに集中しよう。この調子で2月半ばには三味線を終えて唄のお稽古に入りたい。浜唄のフレーズ、難しそうだな・・・。
 漫画喫茶に来ている。めったに来ないのでこのあまりの装備の充実ぶりに驚くばかり。
 雑誌や漫画はもちろん、何も言わなくても案内された席にはパソコンとプレイステーション2がデフォルトで備えられていた。DVDだって見れる。これで一時間480円で、ドリンクもフリー。すごい。ナイトパックなら23時~翌朝8時で1250円か。歯ブラシとブランケットは無料?こりゃ終電逃したときは漫画喫茶もありだな。
 あっという間に売り切れてしまうらしいこの演奏会のチケットを入手できていた私は幸せだ。この演奏会は二日間で長唄の会と三曲の会が行われる。私はお師匠が出ている1月28日(土)長唄の会(前半)を聴いてきた。
 しおりによるとこの演奏会は「国立劇場会場以来、継続して上演しており、第一線で活躍する演奏家による、古典曲を中心とした番組をお届けしています」というものだ。なるほど出演しているのは、長唄を知って一年にも満たない私ですら顔と名前が一致するくらいの著名な面々ばかり。何人もの人間国宝を含むこれだけの演奏家を一日で聴けるこの会はとてもお得で貴重だ。演奏された曲は
・ 娘七種
・ 蜘蛛拍子舞
・ 傾城
・ 賎機帯
の四曲。どの唄も、発表会や演奏会で耳にしたことはあると思うが、CDを持っていないのであまり詳しくは知らない。
 では感想をつらつらと。

  • 舞台の左右両側の電光掲示板で、歌詞を唄い手が唄うのと同時に表示していくという舞台装置がすごいと思った。
  • 蜘蛛拍子舞は、長く変化に富んでいて聴き応えのある曲だった。歌詞のストーリーも面白い。いつかはこんな曲やってみたいもんだ。これのタテだったカツクニさんの三味線にシビれた。静かなフレーズの撥運びがちょいと参考になった。
  • 同曲の唄のワキだったコマゾウさんは、昨年10月の坂東流つぼみ会でも拝聴したが、素敵な声だ。
  • 「賎機帯」はこの日まで「センキタイ」と読むのだと思っていたら「しずはたおび」だった。
  • この会のプログラムの曲の解説(吉野雪子さんという方)が非常に丁寧で詳細で面白い。
    これの「傾城」の曲紹介を読むと、

    この曲は河東節を取り入れた曲として名高いが、河東節以外にも一中節、半太夫節、豊後系浄瑠璃などの旋律を巧みに取り入れて、従来の長唄とは違った浄瑠璃気分に溢れた粋な曲となっている

    とある。何も知らないでこの曲を聴くより、河東節などの長唄以外の音楽も少し知っていれば、きっともっと楽しく聴けるのだろうと思った。
  • 愚かにも寝坊をした私は最初の娘七種をほとんど聞き逃した。
  • この日は雪がすごかった。

 この会はぜひ来年も聴きに行かねばならん。