西川(兄)です。
北朝鮮問題にゆれている国内ですね。
今回のお話は、北朝鮮問題の帰結、そして、その後の影響(特に、経済の)です。
戦争か、核保有国化か?
多くのメディアが、色んなことを書いており、戦争だの対話だの、言っていますが、我々に言わせれば、この問題の決着点は二つしかないのです。
戦争か、北が核保有国になるか、です。
それ以外の決着を夢見てる人たちは政治見識ゼロですね。
理由を以下に書きましょう。
対話は綺麗ごと。解決にならない理由
なので、彼の言葉を保証する手段がありませんし、そもそも、信用できるような人物、政体でもないので、対話は解決にはなり得ません。
その場凌ぎの時間稼ぎ(お互いの)でしかありません。 問題は時間稼ぎ中に何をするかですが、日本はきっと何もしません。問題の先送りが為されるでしょう。 そして、北朝鮮は、核保有に向けて着々と準備を進めることになります。
つまり、日本にとっての事態の更なる悪化、問題の先送り、それが対話の本質です。
で、次に話が出てくるのが、斬首作戦なるものです。
斬首作戦について、次に見ていきましょう。
斬首作戦も一時的停滞になるだけで無意味。
先日から、斬首作戦なるものについても、記事が出ています。
では、金正恩氏一人を斬首作戦で、討伐したとして、事態は変わるでしょうか?
ハッキリ言いましょう。代わりません。 むしろ、金氏に反感を持つ、北朝鮮高官はたくさんいますし、金氏にとってかわりたい人たちもたくさんいます。
一時的混乱は呼び込めるでしょうが、それだけで収束はしません。
もし、この作戦が実行に移されるなら、それは前哨戦、つまり、戦争のを開始を意味すると考えられます。 敵が混乱状態にあるところを討つのが得策ですからね。
一応、金正恩氏が仮に殺害されたとして、次の展開を予測しておきます。
金正恩氏斬首作戦が成功したとしたら、北はどうなるか?
仮に、金正恩氏が斬首されたとしたら、どうなるか? 北朝鮮国内では、三つの道が考えられます。
一つは、金正恩氏の兄である金正哲氏を首班に担ぎ上げる。
二つは、金正恩氏のまだ幼いと思われる息子を首班に担ぎ上げる。
三つは、金正恩氏の妹を妻にして、金氏以外の他家の人間が、金王朝から、自分の王朝を作る、あるいは、金氏一族を皆殺しにして、自分の王朝を作る。
です。
一部の、女性リーダー大好き雑誌では、金氏の妹が政権を継ぐとか書かいてる方がいましたが、見識ゼロですね。
金氏の妹が政権を継ぐ可能性は基本ゼロです。
北朝鮮は、昔ながらの家の単位の考え方が強く残っており、女系ではなく、男系を非常に重んじます。妹に継がせるということは、王朝を他家に奪われるということになるので、金正恩氏にとり、いいことは一つもありません。
また、もし、金氏が死んだとして、誰かを傀儡に自分が実験を握りたいなら、金氏の兄や子息を傀儡にして自分が実験を握るという可能性が強く、わざわざ、妹を首班にしてまで、金氏を立てるくらいなら、自分が首班に取って代わろうとするでしょう。
もし、金氏の妹が、西太后のような、強力な女性であれば、自分がとろうとできるかもしれませんが、見た目からしても、現在までの目だった活躍も感じないので、そんな器じゃないということもわかります。
そんなわけで、記載した三つの動きが北朝鮮内部でおこるでしょう。そう考える人たちによって、政権が混乱することは当然で、内部崩壊の可能性もあります。
その意味で、金正恩氏にとって、妹を最高幹部にするのは、自身がやられた場合において、デメリットの方が大きいのですが、そこまで頭がまわっていないのか、そうならない自信があるのか、もしくは、よほど、信頼できる実務者がいないのか、です。
いずれにせよ、誰が政権首班になろうと、核放棄はしない、本質的には大きく変わらないと考えますね。
第二、第三の金正恩氏が出てくるだけのことです。
次に、米軍ですが、おそらく、政権が混乱している隙に乗じて、軍事行動を起こし、北を制圧ないし、政権そのものをつぶすと思います。
その後どうするかは、中国、ロシアとの協議もあると思うのですが、可能性としては、金正男氏の長男を政権首班にして、核放棄させ、民主化させるという動き方をするのではないでしょうか?
いずれにせよ、斬首作戦単体では終わりはありません。
(様子見るくらいはするかもしれませんが。)
ですから、斬首作戦が実施されるのなら、軍事行動を伴うだろうと考えるべきです。
金正恩が妹を最高幹部したことの意味
先にも書きましたが、金氏が万が一殺害された後の事を考えると、妹を最高幹部にするメリットはゼロです。
そして、これまでの金氏の動きを見ていると、言葉は悪いですが、「ただのアホ」というわけではないと思うので、よほど、政権内に信頼がおけなくなってきているのだなと推察できます。
つまり、北は運営に支障が出てきていると言うことです。
経済制裁が”ザル”でも、株価対策が、北の空売りしかけに対抗する措置として、効いているような気がしています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20171016-00076952/
「金氏の面子まるつぶれ」にも、
「太陽節(故金日成主席の生誕記念日)を控え、特別配給があるとの噂が立ち、人びとは期待に胸躍らせた。ところが、配られたのはありふれたもので、中には傷んだ魚も含まれていたため、人びとから激しくけなされる始末となった。」
と記載されていました。
トランプ大統領は賢いですね。
とはいえ、運営に支障がでたとしても、それは長期的に見れば、耐え抜かれてしまうと意味がありませんので、これも、問題の先送りや時間稼ぎにしかなりません。
経済制裁や株高はいつまでも続けられるわけではありません。
アメリカは、軍事行動に出るか?実質核保有国として認めるのか?
問題の本質に戻りますが、アメリカは、軍事行動にでるのか、北を実質上の核保有国と認めるか? どっちになるか、しかないのです。
ちなみに、対話路線を選択し、北朝鮮が、核やめます宣言をするにせよしないにせよ、現状維持を受け入れましたという事になれば、それは、実質核保有国と認めたのと同じです。
皆さん、どっちだと思います?
そして、北を核保有国として認めて、我々日本は、平和にうまくやっていけると思います? 今後、どうなると思います?
どっちが最悪ケースでしょう?
またトランプ氏の考えはどちらでしょうね。
個人的には、トランプ氏は、軍事行動を腹の底では決めてるんじゃないか?世論がついてくるのを待ってるのか、軍事作戦を慎重に決めてるのか、どっちかなんじゃないの?と考えています。
理由は、彼は問題の先送りをするタイプじゃないように見えるんです。
中東問題、IS問題にしても、閣僚更迭判断にしても、判断が著しく早く、駄目だと考えたら、すぐ、考えを改めている。
かなり、実務たたき上げ方の綺麗ごとは完全無視し、「実態」を考えているリーダーに見えています。
と、個人の感想はおいて、両方の場合について、考えて見ましょうか。
北を核保有国として、北を認めてしまった場合
我々は、こっちが最悪ケースと思っています。恒久的に、北朝鮮からの脅威が日本に降り注ぎます。 北朝鮮は非常に近い隣国。こういう国が、核を持って、いつでも打てるぞといわれ続けるのは、非常に心もとないです。
そして、今の日本では、たとえば、日本にミサイルをうとうとしている兆候を感じ取ったとしても、打たれるまで、攻撃はできません。
北から15分で着弾するミサイルに核が搭載されていたら、連発されたら、、、、、怖すぎますね。
なので、このケースは勘弁願いたいと、個人的には思います。
日経平均は、今、安部氏が必死に買い支えている事から、異常な水準にありますが、この脅威を直視したとき、上を買える状況ではありません。
地政学リスクから、次第に、日本から、外国資本が撤退していくのではないでしょうか?
こういう事態になれば、大都市、東京とか住みたくなくなりますよね。。。。
北朝鮮との戦争が始まった場合
これは、目先の話としては、厳しい情勢になると思います。
被害がゼロって事は難しい。 大都市圏や、基地周辺からは、自主的に一時避難してもいいかもしれません。
日経平均も暴落開始の鐘がなるでしょう。
しかし、最終的に、米軍が負ける姿は想像できず、中国やロシアが米軍とやりあうとも思えません。
#メディアの一部は第三次大戦などと煽ってますが、それを言うなら、EU前線における、EU vs ロシアの方が、よほど、危ない情勢です。
北が崩壊してくれれば、今ひとたび、日本の平和は保たれると思います。
が、その後は、韓国の動きに特に警戒が必要になってくるでしょう。
北というのど元に刺さった骨がとれたとき、あの、厚顔無恥な政府が何を主張するものかわかったものではありませんね。
でっちあげ慰安婦問題だけではなく、今後、大きくこじれていくようにも思えます。
そして、北と韓国が併合になった時、経済的に割を食うのは、アメリカです。 ウォン危機から、株価が下がるでしょう。
この責任をトランプ氏は負いたくなく、また、もし、そうなった時、アメリカで支えきれるのか、それを今、米国の株高を作り出すことで、試しているのではないか?とも思えてきます。
いずれにせよ、一時的な、経済ショックのような事が起き、その後、逆に、神武景気のような受注好景気がくるように思えます。
人的被害は出て欲しくありませんが、気をつけておいた方が良いと思います。