昨日とうってかわり、今日の授業は非常に満足。
なにがって、オーラルでめっちゃ笑いが取れた。
すごく意識したわけでも無いのに、まず良かったのは相方。カイユンという、とても感じの良い韓国人の子がいるんだけど、その子とグループワーク組んだら相性良かったみたいで 普段オーラルの発表も撃沈で終わることが多い中、今日は途中から想像膨らんで めっちゃ楽しかった。
授業のテキストが 『人々に笑いを提供して考えさせる発明 』でおなじみのイグノーベル賞だったのも良かった。あなたならどんな発明するか ってので、自分で考えたわけじゃないけど、日本にすでにある扇風機つきのベストと、世界中の動物の素のいたずら行動動画を撮ってきて、見た人のストレスを軽減させるってのを発表したら、ひっぱった話し方が良かったのか、クラスの全員がめっちゃ前のめりで楽しそうに興味津々に聞いてくれて笑ってくれ しまいにはラミアにもめちゃ褒められた。
なんか快感。
私はやっぱり、自分が話して笑いを取ることにすごい喜びを感じる。
こんなこと、しばらくやってなかったよねぇ。
フランス語で笑い取れたら最高なんだけどな。
今思うと、清水ミチコの通販ネタ(ほんとには売ってません)の 寝たままリモート会議ができるシーツセットとか 志村けんネタの授業中に居眠りするためにまぶたに貼る目のシールとか パクリで紹介したかったかど、後からいろいろ湧いてきた。
やっぱりこれも、同じ笑いのセンスがあるカイユンとコンビだから許されたわ。
私だけが先に笑いとっちゃって後の2人が真面目だったらどうしようと思ったけど、もう1組の2人もアイデアおもしろくて可愛かった。やっぱり授業でもなんでも、私は笑いのある和やかな雰囲気が好き。
フランス人てみんなすごく長い期間がバカンスあるのに、働いてるそのままその日の夜に出発するスタイルが結構普通なのか 先生もスーツケース持って登場。日本の弾丸旅じゃあるまいし、なんか不思議。そんなに一刻も早くパリを離れたいのか? なるべく日程めいいっぱい楽しむということなのか? それなら私もそのタイプだが。
あとは、無計画が多いのも意外。
どこ行くの?って聞いたら これから相談して出発するって。まじか。
これも旅好きな自分なら当たり前というか、いやむしろ自分ですら宿や行く場所、何泊するかとから決めていくけど それも決めてないで、南 とか 北 とか 方向だけで出発してる感じが なんかめっちゃフランス人て旅人じゃん。自分より自由な人見ると、なんかジェラシー。
学校が今年の夏は生徒が少ないからか、今バカンス取れ と、先生達も半ば強制的に取らされてるらしい 笑
そして日本からはついに、家族が今日出発。この滞在を1年の区切りとすると最後の来客。あんなに先だと思ってたけど、84歳のおばはわざわざ大阪から前乗りで羽田発に無事合流。
お店は都合良く休みだし、帰る前日に開くから食べにこれるし、パリの街はオリパラの間で穴場だし、天気予報見ててもまたうまくいきそうなラッキーな予感。
そんでもって今日の仕事 また久々に撃沈きました。
敗因としては、ま、一気に到着ラッシュの時間帯があり、急にニナが ほら、これやってないじゃん、あれやってないじゃん!と同時に指摘するんだけど、こっちはこっちで別のことやってるわけで、ニナがこのモードになるとま、なんか嫌な予感はしてたところ。だから気をつけていたのに、すごい絶妙なトラップがまたこういうタイミングであって、同じメニューバンバン続いた。
厨房に対して、204テーブルのメイン回してって言うのと、(別のテーブルに)ネクタリンープのデザートもよろしくって言ったら 私のせいでルナは204テーブルのネクタリンスープとチーズを用意してしまい、そこはシェフに対してメインを出して欲しかっただけなんだけど 自分でも『あれ?』って思ったけど、言った時に再度確認すれば良かった。
そのまま冷蔵庫に戻したから ルナは大丈夫大丈夫と言ってくれたけど。
で、もう一回
怒涛の前菜祭りの時間帯
もはや私も、どのテーブルが時間的に先なのか把握できなくなってくるぐらい同時に来店。
どんどん出された前菜に対して『これはどのテーブル?』って聞いたら、ルナが『もし201番がもう出てるなら、これは102』と言われて、私は201を101と聞き間違えて『うん もう出てる!』と102に持っていった。
この時私は102がやたら早いなぁ とは思ったし、ルナもわざわざ確認してくれたのに。また私の思い込みのコミュニケーションエラー。
結果的に出したものは同じだから大事にはなってないんだけど、この微妙なタイミング テーブルの前後は お客さんの快適さを損なうし、なによりそれが響いて厨房にも負担をかける。
これが起こる前からニナも他のことまちがえたり、シェフも他のことで怒鳴ってたりで そんな中の出来事だったから 案の定厨房に行ったタイミングで『シホには優しくしてるけどそれも限界がある!もう1年もいるんだからちゃんと集中しろ!』とシェフに怒られたけど 今回は本当にいつもその通りだと思ったから、全く傷つかなかった。それと同時に 言い訳はもちろんしてないものの 状況的に私が悪いわけではないこともわかってた。悪いんだけど 起こりうるエラーというか 起こってしまうエラーとやっぱりある。
パニックになるタイミングでお客さんを入れてるのはわたしじゃないし、同時に呼ばれて自分も他の対応してるし、こういう空気の時って みんながみんな、自分のことしか見えていないのだ。
でも防げたかも と思う。
先日の口コミ、5つ星を付けてた人が、サービスは早急に改善すべきだ と書かれてニナとみんなで反省したけど これもそういうタイミングだった。同時に来られちゃうと もう私たちにはどうしようもできない。
早く着いてしまった人を案内したときに、予約時間以降に注文取ると先にお願いすればよかった。
そんなんで怒鳴られまくりだったが、ルナにあとでゆっくり謝ったら本当に優しくて ほんとに気にしなくていいのにってびっくりしてた。
そして
明日からお店4連休で
なんとシェフとニナから、営業後にローズマリーの全員にオリンピックのTシャツをプレゼントされた。
記念品、ちょっと買おうか迷ってからびっくり。
私の好きな色で サイズもいい感じ。
みんなでこの夏をやりきったお揃いの記念。
仕事中に鬼の形相だった2人の、オフの優しい笑顔とハグ。
なんだ、この超ムチとアメ。
めちゃくちゃ泣きそうになったけど我慢した。
こうやって信頼関係は気づいていくのでしょう。