7月18日(木) | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

珍しく授業で映画を観た日。1960年代のパリのブルジョアファミリーと、そこに支えていたお手伝いさんの話。


コメディもありで、スペイン人の家政婦さんたちが陽気でかわいくて 対照的なブルジョア夫婦との関わりを描いたものだった。


1960で、そこまですんごく昔な気がしてなかったけど、今とは大きく変化してるということを知った。


ブルジョアがたくさん存在したこと。そこではスペインの戦争でたくさんのスペインからの移民が働きに来ていたこと、オスマン式アパートの1.2階はブルジョアの邸宅、最上階は家政婦用でトイレも共同のひどい環境だったこと。


家事は全て家政婦さん、子供達は学校の寮にいて休みの時だけ帰ってくる。外で働くのは男性だけ、女性は着飾って社会パーティに行くだけ という、なんともつまらない生活。


フランスって、今となっちゃめちゃくちゃ平等や自由が当たり前の先進国と思ってたけど、それがつい60年代まだこんな階級社会だったことを知って 興味深かった。


パリ市内の外の撮影はほとんど映らない、アパート内のみ、お金かかってなさそうな映画だったけど、当時の生活を知るにはとてもわかりやすい内容だった。


最終的にはその中年パトロンと若い家政婦が結ばれるという単純な流れなのだが


暗くてエロい そんなイメージを勝手に抱いてて私には難解と思ってたフランス映画だが、初めてコミカルなわかりやすいフランス映画を観た。


さすが授業で選ぶだけあるわ。


学校で学んだ表現がたくさん出てきたのも楽しかった。


今日でついにメリッサが卒業。2週間いたソエビファも。


今日から開会式に向けてセーヌ川沿いのコントロール開始。柵だらけの街に加えて、関門に警察がいて、スポーツの祭典どころか物々しい雰囲気。

でもこれくらいしないと、テロ対策だから仕方ない。


困ったのは帰りで、どこの駅が閉まってるのかよくわからず、オデオンに住んでるのにすごく遠回りしてしまった。


出勤したら、ニナが夏用ドリンクのレシピを試してた。

モヒートとコーヒーフラッペ。


モヒート入りまーすっ! 的なでかい声でニナは嬉しそうに注文が入るたびに歌いながら踊ってる


ライムとミント、砂糖とラム 美味しそう

ノンアルコールもあるよ♪


そして少し行動を変えたらやっぱり周りの反応も変わってきた。つまりは根本的な原因はやはり自分にあって、何度も報告した通り、あまりに小さなことからいろいろやらかしすぎてた。


発言も大事だけど、行動が見られてるわけだか。


まだ数日だけど一つ一つちゃんとこなしてたら、今日は、逆にシェフが私をフォローする場面あり。

スーツケース持ったお客さんが、前菜食べ始めた時点で『メインは何分かかる?』と質問。これ、フランスのレストランでは御法度だが 何か事情があるのかと思うと、持ち帰りは可能かと聞いてきた。


ニナに確認すると『無理!なんでそのお客さん、注文の前に言わないんだ』と怒りモード。


おそらく注文とったのはニナだから余計に頭きたんだろう。私だってそう思う。ファーストフードじゃないっつーの。


その横にちょうどシェフがいて、最初は無理って言った後に よしなんとかしよう と言って 5分で用意するから と。


私はお客さんの事情は知らないけど、嬉しかった。


ニナは、飛行機に乗るならわかるけど 勝手すぎるよね? と

私もそう思うけど、理由がわからないから、とりあえず希望を聞いたまで。


間に挟まれる私を見てシェフが、シオサンのせいじゃないんだからシオサンに怒らないで とニナに言う。


私は別に大丈夫だけど こういうことがあるとやっぱりシェフは信頼してくれてるんだなと思う。(もちろんニナもです)


シェフは綺麗に箱に入れたメインを紙袋に入れ、袋をホチキスで止めればひっくり返らないから と コロナ中にやっていたデリバリーのように念入りに渡してくれた。


お客さんにはお礼を言われたから良かったけど。


いろいろあるな。


街のカオスのせいか予約はたった八名だったが、最終的に飛び入り入ってくる人もいてテラス席を中心に賑わった。


オープンドアだと、どさくさに紛れてトイレ貸してください観光客がじゃんじゃん来やがる。ダメ お客さん用です!と言っても、私だから舐められてるのか、『生理で緊急で』と言ってきた。そこまで言われちゃ断れないから仕方なく通したが、ここにまた私に対してトラップが! そのわりとすぐあとに、知らない男の子登場。シェフに『トイレはどこ?』と聞き、私が『その子お客さんじゃない』と言ったからシェフも断った。


するとテラス席出てびっくり、その子座ってるじゃん!お客さんじゃん! いつの間に? まさについさっき、フラっと飲み物だけ頼みに着席したお客さんだったらしい。カフェじゃあるまいし、回転多くないのに、こうやって把握できないことがある。


まるで私のせいじゃんか!


やべー!シェフ!あの子お客さんだったわ!!と訂正し、私はすぐその少年のところに行き、ごめんごめん、トイレ使っていいよ!と案内。


全くなんてタイミングのトラップ。

笑えたからいいけど。