4月20日(土) | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

今日は珍しく(?)充実した休みとなった。

まずプチデジュネは大好きなりえさんに誘われて、めちゃくちゃ優雅な8区のエステの中にある新しくできたレストランカフェへ。



Rosy et Maria

できたばかりでまだ穴場なのか、プチデジュネは貸切。

あまりに自分に縁遠い場所のため、入るのにかなり躊躇いがありましたが、まつ毛上がりまくりの、ブリンブリンに目元が光り輝いてるお姉さんが優しくレストランの場所を教えてくれ、恐る恐る二階へ。



プチデジュネにしては高い36ユーロで優雅に食事。1人ではいけないから新しい発見で楽しい。

ディナーではなく、少し遅い朝食を普段と違うゆっくりと味わう、これってすごく、いい時間。

フルーツサラダ、アボカドと野菜のトースト さすがに美味しい。


なぜか生搾りオレンジジュースを忘れられていたので、最後に申告。高級店だからといっても忘れるあたりがご愛嬌のフランス。同業として勇気出ます。

生搾りオレンジがいちごも入ってて大変おいしかった。セット、ペロリ。


散歩がてら、装飾美術館へ。

19世紀のグランマガザンの展示やってるらしい。

まずは企画展のデザイナーローブを見学


ローブもすごいけど、内容だけに、来てる人たちがみんなオシャレだったのでファッションチェックしてる方が楽しかった。


お目当てのグランマガザン企画展

ボンマルシェやギャラリーラファイエット、プランタンなどの起源、歴史の展示。


やはりパリ市内に鉄道が発達してから人と物が出入りするようになります。

これは鉄道の宣伝のポスター


万国博覧会のプランや当時の様子




グランマガザンの様子


見本


通販用カタログ


手書きのイラストでアイテム数が多く、夢広がります。身近なお店の歴史やバックグラウンドストーリーが知れて楽しかった。


りえさんと過ごす時間は必ず二つの発見がある。パリの発見と自分の考えてることの整理。私が一方的に自分の日々のドタバタを報告して聞いてもらうことが8割だが、必ずいつも不思議と次にやるべき答えのヒントが見えてきたり、確信が持てたり、すっきりする。


夜はルームメイトの働く日本食店へ。

15区のヴァスコ・ダ・ガマ通りのIchirin。

シャーリーは仕事後だったけど、職場から近くて終わったら来てくれた。ちょうど良い。

ジョナタンとアレクサンドルと私の、日本食を食べる時は毎度恒例になってきた4人。日本大好き、日本人的感覚も持つ、謙虚でしっかりしていてオシャレでかっこいい、大好きな友人たち。

お好み焼きとラーメン迷ったけど、前菜は餃子とメインは味噌ラーメンのセットにした。

こちらの日本食はフランス式で先に前菜、後にメインが出てくるので、日本式の同時食べではないのだけど、これはこれで慣れるとゆっくり味わえてなかなか良い。

お店の雰囲気はそのまんま日本のそこら辺にある感じで良く、前回行った日本食レストランは、味こそ美味しかったけど経営者が日本人じゃない、日本に寄せてる日本食屋だったため私にはイマイチで、しかも今回よりずっと高かった。それが今回はどうだ。日本人による本物の日本食。シンプルで非常に懐かしい味。めーっちゃくちゃおいしかった。プラスでライスを頼みたかったわ。


実に7か月ぶりに母国の味を堪能。人間の味覚とは本当に奥深く、同じ食べ物でも美味しさが変わる。状況、体調、環境、、、このラーメンそのものが美味しかったのは間違いないが、これを日本でいつも通りに食べてここまで感動できるかと思ったら きっと違う。


こちらにいて日本や日本食が手に入らないわけではないけれど、一杯のラーメン、ラー油と醤油、酢で食べる一皿の餃子にここまで感動できるのは、やはり外国に暮らしてるからで、この状況も悪くない。

日本の中で、溢れかえる美味しいものの中で麻痺してた部分もきっとある。

マルセルプルーストのマドレーヌじゃないけれど、一口入れた途端に自分が日本人であることや日本の素晴らしさをしみじみ感じる。


隣の人たちも皆フランス人だったが、やはりめっちゃメニューが気になってるようで明らかに私たちの頼んだものをジロジロ見ていた 笑


散々普段は自分でチップとチップといやらしく言っておいて 実際は忘れる。カジュアルな日本食だからってのと、しっかり食べても22ユーロ。安い。


それからConventionまで歩いてカフェへ。ここは年末にお世話になった地区だから好き。初めて入った交差点にあるカフェは土曜の夜で賑わっている。内装もゴージャスで雰囲気良い。中心部のように値段はなかなかしたが、カフェグルマンはフルーツも付いておいしかった。




パリで発見するお店はとても特別で楽しいということがわかった。

私の中で外食の概念が日本にいた時と少し違う。ファミレス文化では無い、その時間と雰囲気と味と全てを楽しむ時間。

1人で黙々と行くものよりも 誰かと行くもの。

だから値段の感じ方も違くてケチらずガンガン使える。


なぜか最近はお誘いいただくことが増えて充実している。