今日の仕事はなんか途中カオスだった。
いや、その前に、賄いに前日のボジョレヌボーのお供にあったパテ・パリジャン(ひき肉等が入ったパイ)が食べれて美味すぎて幸せいっぱいのスタート。おかわりももらい。バゲットも誰よりも食べ、私たぶん1番食べてる。
とにかく生まれ変わった別人かのようになんでもモリモリ美味しく食べれる。
弱ってた時(自称ウツ)の時は朝ご飯も義務で無理矢理食べてたぐらいなのに、最近は朝食の量も健康的に増えてきた。
自律神経の乱れが食欲に出るタイプなのか、心が健康なのか、繰り返しになるけど、前回13年前のワーホリ時同様、とにかく心身共にすこぶる調子が良い。
この地が合ってるのかしら。何が原因なのかしら。やりたいことができてるから?
そしてお店オープン。
出だし、ニナに呼ばれて行くと、ゴジラのTシャツ着たお客さんが嬉しそうに私に見せてくれ、彼はゴジラ公開日と同じ誕生日だと 笑
そこまでは平和で良かった。
同時にいろんなことが起こると結構デンジャラス。サービス2人だけでやってるので。
途中 メニューの在庫数に対して多く注文が出てしまった。つまりは、一度注文取り終わったあとにメニュー無いこと発覚してお客さんをがっかりさせてしまったり、しかも そのお客さんに呼ばれて、『赤ワインをボトルで頼んでいたけど、肉メニューがキャンセルなら、グラスの白ワインにしてほしい』と言われたのを、私はてっきり勘違いして、苦情を言われてるのかと思った。『お詫びにグラスワインを一杯サービスしてほしい』って言ったのかと思い、一人でパニクって結局ニナに対応してもらった。
ニナはいつでも『J’arrive 』すぐ行く!って言ってくれる。本当に頼れる。
わかったふりしないで、フランス語がまだ下手なので、ゆっくり喋ってもらえますか?と言えば住んだものを 一人でパニクってた。反省。
でもお客さん怒ってなくて良かった!
それと似たことでもう一組。パリ在住のアメリカ人のご家族(じいちゃん、ばあちゃん、ジュリアロバーツ似の娘らしき人)の注文取りに行ったら いろんな質問されたのだが うまく発音できず伝わりにくく、フランス語まだ修行中で すいませんと言うと 英語なら大丈夫? と フランス語よりマシですというと 娘は早口でいろいろ聞いてくるが 返答には興味なさそうで目も合わせない なんか感じ悪いなーっと苦手意識。人種差別?なんか舐められてる?
ニナに愚痴。なんかあいつ嫌い!
よりによって忙しいタイミングで 他のテーブルからも立て続けにあれくれ これくれ。
そして苦手意識消えないまま、最後にデザート注文を取りに行ったら おじいさんが あなたどこの国?と 日本ですと言ったら 何度も行ったよって言ってくれ 更に感じ悪いと思ってたジュリアロバーツが 日本大好き!って言ってくれ なんだ いいやつじゃん!笑
そのまま雰囲気良くなり おばあちゃんには このムースオショコラの名前についてるロザリー風のロザリーって誰?って聞くので シェフのお母さんの名前ですって答えたらまた微笑んでくれ
なんか私 勝手に自分で話さないことに対して劣等感と被害妄想抱いてたかも。
最終的に皆さま笑顔で帰ってくれてよかった。
なんか ディズニーランドじゃないけども、どんだけ途中待たせたり 不快な思いをさせたとしても、 帰る時に笑顔になってもらいたい。本当にそう思うけど ニナはあのキャラで 私のよりも英語得意ではないはずなのに 一生懸命話してちゃんと納得させて いつもお客さんといい雰囲気を作ってる。
途中 全てのテーブルのお客さんに注意を払い 皆が満足しているか 待たせすぎて不快にさせてないか どこかでアラート鳴ってないか、なんかもう ゲームだよね。
そしてなんとか乗り越えた最後。
週末の混雑に関わらず、お客さんは全員帰って、23時に皆揃って仕事を終えることができた。こんなことは滅多に無いし 私が働いてから初めてのこと。
ニナが みんなでシャンパンで乾杯しよう!って言って バーに座ってお疲れの一杯。なんてオシャレで素敵なひとときだろう。
『Belle soirée!に 』(美しい夜に)と今日からサービス頑張ったね ありがとうの労いの言葉と共に。
お酒が苦手だった自分も 今回のフランスからは少しでも飲むようになった。気分的に ここはジュースじゃないって思ったし、アルコールは苦手でも、昔と違って匂いや味は好きになってる。苦味とか 渋みとか。
こんな風に日常のちょっとした小さなお祝いにシャンパンを開けてしまうフランス人は やっぱりオシャレとしか言いようがないし、大人っていいな、乾杯文化がある人間っていいなと思った。
気にせず1時間くらいゆっくりしたら 帰りは夜中1時になっちゃった。
バスが上手く乗れなくて メトロで途中降りて夜中の道を歩いたわ。
いろいろあっても やっぱり頑張って働くっていいよなー