2023年 フランス 学生ビザ申請までの道のり | Never stop exploring

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きょうも どこかで よい旅を

 

2023年5月10日 第一希望のパリ第三大学語学コース DULFのエントリーの日。

21時30分(パリ14:30)ちょうどにパソコンからアクセスすると、前日までは無かったDULF申し込みのページが現れた。

そこから必要事項を入れたが、フランス在住者と外国在住者で回答が分かれる項目があって、訳してるうちにもたついて、登録全てが終わったのは8分後の9:38。その日中に学校から返信があるということだったが、来ず、おかしいなと思って翌朝迷惑メールを見たらちゃんと返事が来ていた。

それによると、先着順であなたはキャンセル待ちリストに入りました。来週までに空きが出れば連絡します。との担当者からの丁寧な内容。案の定1週間待っても返事は来ず、と思ったら2週間以上して返事が来て、やはりキャンセルは出なかったので、他の学校を紹介します、と 他大学のコースがいくつか書かれていたが、どれも知ってるもので、新しい情報ではなかった。

年間2000ユーロのリーズナブルなDULFに通う気満々だったので落胆した。

 

ここからは、私立の学校に候補を切り替える。

3年前にも検討していた政府認定校で、語学教室のフランス語の先生(日本人)も実際に下見をして勧めてくれていた。

半年で5400ユーロ、、一年で10100ユーロ すごい高額。日本の大学だね。

学校の事務の方はいつも迅速だった。高いお金払ってるだけに好感持てる。ちゃんとした学校という感じ。

6月12日に申し込み、簡単な志望動機と履歴書もメールで送った。受理されたので 16(金)に入金。手数料込みでワイズで1ユーロ154円の計算。

ワイズは便利だ。日本の自分の銀行口座から、ワイズの銀行口座に振り込むだけで良い。アプリだから、トータルで安い。フランスでは主流らしい。

19日(月)の朝にワイズのステータスが送金手続き済みになった。先方反映は二営業日ほどかかるとの注意書き。

現地時間火曜日に先方が入金を確認した。

翌日には学校からPDFで許可証が送られてきた。

キャンパスフランスの面接に必要なため、原本を日本まで投函してもらうよう依頼。これもすぐに返事がきて、その日中(26日)に投函してくれたそうだ。

(しかし結果的になぜか7月10日についた。)

 

キャンパスフランスフランスの手続きも結構めんどくさい。

写真、パスポート、履歴書、最終学歴証明書のアップロードはサイズオーバーしてしまい毎回圧縮しなきゃだし。英文が仏文で提出必須だし。後は志望動機書(2500文字以内)、過去の長期滞在歴 と学校、の入力である。

ちょこちょこ入力し始め、途中で保存し、後は学校の許可証を添付するのみ。

26日(金)の午前中、仕事の合間にスマホにキャンパスフランスにオンラインフォームで入学許可書も含めて提出。送金といい、スマホで全部できちゃって昭和生まれには便利すぎて怖い。

その日中にチェックが入って、(キャンパスフランスのサイトには繁忙期のため承認だけで10日と書いてあったので早くてびっくり)これまでの長期フランス滞在中の学校の証明書をアップロードするようかかれていた が、ディプロマ無しのテキトーな学校だったのでそんなものない。考えた結果、その通りのことをフランス語で書いて再度送った。

 

土日挟んで月曜日は音沙汰なく、30日火曜日の午後に登録が承認された。そこからすぐ料金の支払い。20800円。高い。すると面接予約に進む。銀行残高証明は給料日後を狙ってUFJにオンラインで申請。受理されてから1週間で自宅に着く。まだビザ申請に必要な最終提出書類が揃っていなかったので 念のためゆとりの日程で面接は6日にした。

 

ビザの予約は同じ日が取れなかったので翌週の7月10日(月)になった。1日でも早く申請したかったので失敗したと思いきや、これは正しかった。一つは書類がまだ準備できていなかったから、もう一つはキャンパスフランスが今年から引っ越して市ヶ谷のアンスティテュフランセの中になったからだ。同じ日に行こうとすると時間を空けなければならない。


繁忙期は1ヶ月後まで日程が埋まってる、なんてことも聞いていたが そんなことはなかった。1日おきぐらいで空いていた。

 

ビザ申請は前回とは違いオンラインで事前に書類をアップロードするキャンパスフランスと同じ形式だった。最後までわからなかったのは『原本』『コピー』と 学生ビザにおける住居証明。前回は住所を書けば良いだけだったのだが 一部経験者の情報だと証明書が必要と書いてある。例えば契約書とか。

 

目星のシェアハウスはあったものの、ビザが確定でない以上、契約することはできない。

シェアハウスのオーナーに問い合わせたら案の定キャンセル保証は無いので 断念した。

 

ここはやはりシャーリー。 彼女はお母さんが亡くなったばかりで 連絡するのは申し訳なかったのに すぐに返事をくれて パリに帰り次第書類を用意するという神対応。

 

まずは6日の面接

アンスティテュフランセに場所が変わったため、大使館ほどの緊張感はなくリラックスしてできた。担当はフランス人の若い女性。

聞かれたこと。

 

約20分間

 

・CVを元に学歴と仕事の内容確認

・ワーホリ時代の経緯と滞在中の仕事、通った語学学校の名前と授業時間、旅行先

・日本でのフランス語歴 通った語学教室

・今年フランスに行こうと思った理由

・語学学校を選んだ理由と目指すレベル

・いつぐらいからガイドを目指そうと思ったか

・帰国後の展望 個人でガイドするのか、会社に所属するのか

 

最後にフランス語での簡単な会話(合否に関わらないので安心してね の前置き)

・名前、年齢、兄弟はいるか、休みの過ごし方、職業

 

そしてビザ申請サイトの入力項目

国籍、住所、職業、パスポートと滞在歴、3ヶ月以上のフランス滞在歴、学校名、住居証明(契約書もしくは滞在計画の説明書)

 

キャンパスフランスと同じくPDFで証明書提出

 

日本語のチェックリストが無いため正解がわからなかったのは住居証明。

これは前から日本語で検索してたけど全く情報が分かりづらく、大使館ビザセクションにメールしても案の定返事は無い。

経験者のブログでいろいろ探るも、学生ビザでも情報が古かったり、ビジタービザだったり。

 

でも要は、何かしらの証明は必要ぽいので。自分で判断した結果 シャーリーにアテスタシオンを書いてもらった。attestation d'hebrgement の見本は大使館からダウンロードできた。念のためシャーリーのIDと家賃支払い領収書も写真で送ってもらった。

 

キャンパスフランス登録からずっと悩まされた『原本(オリジナル)とコピー』

 

現代ではほとんどのことがメールデータでやりとりできるのに、今さらどこまで紙が必要なのかと思ってしまう。

学校の入学許可証は原本送ってもらうよう言ったけど届くのに時間かかるし、銀行の残高証明書も、そして シャーリーのIDやら領収書なんかもわざわざ本物を送ってもらうわけにもいかず。

大使館のフランス語を翻訳機能で読むと(全ての書類の原本とコピー)としか書いてないけど、現実は難しい。

逆に すでにPDFでデータで提出しているものをさらにハードコピー提出って意味あるんだろうかと 余計なことまで思ってしまう。

 

最終的には自己判断でビザ申請時に持って行ったのは以下。

 

原本:

申込書(webで事前入力した物をハードコピーしてサインと日付の記入。背景白の眉毛まで見える顔写真貼り付け 耳は出てなかったが大丈夫だった)、パスポート、銀行残高証明書、直筆のサイン入り住居計画説明書(web申し込み書には提出しなかったが、窓口申請時には提出)

 

コピー:

学校の入学許可証、シャーリーID裏表、シャーリーの宿泊受け入れ宣誓書、シャーリーの賃貸領収書

 

フランス語の提出チェックリストを確認して持って行った。

 

そもそも前回はあった日本語の申請チェックリストがサイトのどこを探しても無くて苦労した。わかりにくい。不親切。これでは窓口で不備を指摘されても仕方ないと思う。

 

そして私の番

『コイケさーん』と呼ばれるが 声のする1番窓口が開いておらず。どこに行けばいいのかわからずウロウロ すると 「声はここから聞こえてますが 4番にきてください」と なぜか奥の個室風部屋。

 

こーゆーところ 外国っぽいオチ。

相手はいたって真面目なのに、なんか笑っちゃうやつ。

 

書類を出すと 無言で不必要な予約書は返された。感じは全く悪く無い。

何のビザの申請ですかー?『ちょ・・長期学生ビザです)なぜかしどろもどろな私

 

これ 何の住所ですか?

滞在先の友人の住所です

ではお友達の名前を書いてください。わかりませんので。

は、はい!

指紋採取しますので 手をおいてください

パスポートのコピー出してください

あ、無いです

では後で取ってきてください

顔写真撮りますのでカメラ見てください

 

といいながら書類を確認する女性

この、チャーリーは誰ですか?

フランス人の友人です

 

念には念を ぐらいで何度も書類不備がないか確認したはずなのに、結果 私も窓口ではパスポートのコピーを持って行かずに一瞬焦った

 

対応の評判が悪いフランス大使館だが 私はこれまで来て毎回嫌な思いをすることは無かった。今回も。対応の女性は身なりも外国っぽいというか、日本の役所ではまぁ無いかなと思うような、髪の毛の束ね方もアバウトでほつれ毛ありなラフ仕様。 淡白でさっぱりとさしてるが ちゃんと書類の不備も指摘してくれるし パスポートのコピーは今から15分間で行ってまた戻ってきたら横からこちらに顔出して合図してください。と 言ってくれた。

 

申請料金はつりなしできっかり7886円出した。

 

すみません と言って一旦出て コピーと印が付けられたメモに戻る時間が書かれ その裏にはレターパックが売ってる場所が書かれてた(やはり忘れが多いのだろう)

 

コピーを取って戻って恐る恐る顔を出すと 手でオッケーのジェスチャーをしてくれ

 

その後すぐ名前呼んでくれて。

こちらの紙は控えです。以上になります。お疲れ様でしたー。 と

 

ふぅー

終わった。何もかも。

ここまでは至って順調だったが。

もうできることは全てやったし、嘘偽りない自分で申し込んだので 後悔はない。

 

あとはただ結果を待つのみ。


〔その後〕

2週間経っても音沙汰なし。(前回2020年1月は申請から11日で却下の結果とパスポートが戻ってきた)


私のアカウント内は青字でVotre passport etre en cours d'instluctions.のまま


3週間経って痺れを切らし、大使館にメールを送った。(当然返事無し)


しつこく数回。


そして4週間経ってあまりにムカついて、8月11日(山の日のため大使館は休み)にまた催促メール。

タイトルに 困っています と書いて。電話受付していないからメールしているのにいつ返事が来るんでしょうか と、前回までより少々強めの訴え。


すると、休み挟んで8月14日の月曜日に返事が来た!


『キャンパスフランスの審査がまだ終わっていません。ご了承下さい』とな。


、、、


私のパスポート 返して〜。


もう前回の却下(結果的にコロナになったからラッキーだったが、、)の記憶が蘇り、どんどんネガティブになってゆく。ナゾに他人のツイート見て 1ヶ月以上待たされた上に却下されただの、10日ですぐビザ届いただの 余計な情報に心落ちつかず。


しかし今回エージェントとして手伝ってくれた友人のMさんも、私の姉も、冷静だった。私が落とされる要素は見つからない と。


何度もレターパックを開ける瞬間を想像すると、ムネがキュンとなり、弱気で 落ちた時の行き先候補にカナダとか調べ始めたり。


仕事辞める!って宣言しちゃったし!落ちたらカッコ悪いしなー。

友達はパリにレストランオープンしたし、オリンピックもあるし 応援してくれる皆はパリ行きを楽しみにしてくれてるし


いやいや なにより私はフランス語を勉強したいし!


そんなこんな思いめぐらせ いつかわからないものを待つのって つらい。


8月16日。

この日も朝から状況変わらずでしたが、17頃除いたら、緑の字に変わっていた!

Votre passeport est prêt à être récupéré


この翌日、お昼12時前、家の大掃除をしてたら、インターホンが鳴った!画面には赤いレターパックを持った郵便局の人が映ってた!


きたーーーーっ!


めちゃくちゃ待ってた瞬間きた!

これで私の運命が決まる。

心臓が外に音聞こえそうなくらいバクバク言ってる!


受け取って、部屋まで歩きながらレターパックを破る! すると 前回入ってきたA4サイズの用紙(却下の理由と領事官のサインが書かれてたもの)はなく、パスポートだけが入ってるのが見えた!


てことは!通った?


開くと、しっかり貼られたビザ!同じページに、やる気のないメモ用紙(フランスビザは許可されました。現地到着後、以下のサイトに手続きをしてください)的な。


通った!通ったーーー!と息を切らしながら連呼する私。


思い返せば 面接もなんとなく、申請も全部いい感じだったもの。今回は。


ここまでよくやった!

動機文も、滞在先も、自分の正直な文章で、本音で勝負して通ったのが嬉しい。


しかし疲れたーー!

けど まだ始まってない 笑


いやー 今回はスタートから『フランス』を感じるわ 笑 これが皆の言うフランスなのね。


なんたるツンデレ。


私のフランス 第二章の始まり。


また1から修行じゃ!