5/25 ① | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

今日は朝から世界ふれあい街歩きinジョグジャ。

7時に出てひたすら歩く。




まずはランドリーサービスを探しに通りを歩くと 英語ほとんど話せない青年が手伝ってくれて ランドリーの看板出てるところは開いていなく、斜向かいのツアー会社の男の人が ランドリー? いいよ って受け付けてくれた。今夜18時ね。どこの宿?部屋番号は?とだけ聞かれて口約束だけなのにめちゃ安心感。『あー こないだボロブドゥールツアー行ったよね』と、ツアーを手配してくれたオフィスだったらしく、私のこと知ってた。


どうやらこの時間だと現地の人の中でも意識高い系が少数いて、ランニングとかウォーキングしてるのを見かけた。


通りは清掃車と放水車。

水やりの仕方がかなり斬新で笑える。




朝なので仕事や学校前の人たちがめっちゃお弁当屋に列をなしていた。自分の好きな惣菜を選んで包む方式らしい。

絶対おいしいやつだけど、列すごすぎてここに入ってまで持ち歩くのはなぁ と断念。


最初の目的地はクラトン(王宮)

その前に朝ごはんのお粥でも試そうかといろいろ覗いたけど、どうもそそられる場所がなく、途中米を焼いた餅と煎餅の間のようなものをとりあえず買った。5000ルピア ココナッツオイルが表面に塗ってあるみたい。味もまさに餅と煎餅の間 笑 おいしい。


初日に引き返した王宮前の道を曲がると さっきまで求めてたお粥の屋台発見。もう米食べたしと通り過ぎ 屋台でコピ(コーヒー)一杯。ススで真っ黒になったヤカンから水蒸気か上がり これで入れたら美味しそうと勝手に想像。


ガイド本を見ていくら?(ブラパ?)と聞くと、5000ルピアと言ってるのが聞き取れた。やはり最初に覚えるべきは買い物のやり取りだな。


朝だけどかなり日が高く でも本当に乾季らしい気持ちよさ。もうこちらの暑さには慣れたからガンガン歩ける。ちょうど昔の日本はこれくらいの快適な暑さだったなぁ。


クラトン周りの路地はとても感じの良い住宅街だった。想像してた通りの古都の家。タイのチェンマイにそっくり。









怪しげなおじいさんが、クラトン行くならこっち側だよ と道案内してくれた。勘違いしてたからすんげー助かった。

言われた通りにナイスな通りを歩き続けると王宮に到着。

窓口のおばあちゃんもいきなり、コンニチハ アリガトウと言ってくれ 今日も嬉しい。


25000ルピア

王宮といってもさすが南国。謁見の間と思われる場所がオープンエアーである。

博物館の豪華な調度品を見学、王族の衣装の展示などなかなか見応えがあった。



続いては、前日のツアーのオランダ人も言っていた水の離宮へ。

そのまま歩きまくり すると、これまで見なかった超地元民のマーケットや屋台が出てきた。


するとまたゆるーいおじさまが どこ行くの?離宮の入口はあっちだよ と教えてくれた。ハロー ウェーアーユーフロム? ジャパンというと アイムベリーハッピー とな。なぜかというと 以前秋篠宮ご夫妻がインドネシアを訪問した際、王宮で披露した伝統音楽を彼が作ったらしいのだ。聞くと、NHKでも番組に出たとか、彼の息子は伝統舞踊のダンサーで 母は王宮の料理人で、他ファミリーもバリ絵画のアーティスト一家だと。誇らしげに教えてくれた。


失礼ながら、全くそんなオーラは無いし、失礼ながら、インドネシアの路上は怪しげなおじさんいっぱいいすぎて(しかし危険な匂いはなく皆至って良い人たち)ほんとかどうか信じられなかったけど、その後、影絵人形の工房に連れて行ってくれたり、更には自宅の家族がやってるアトリエも案内してくれた。このアトリエのアーティストのおじさんが非常に日本人にもいそうな顔をしていて物腰柔らかで 買わないの申し訳なかったけど 絵画の中に施されてる柄にも一つ一つに意味があり、平和、自然や宇宙との調和、他人へのリスペクトと、その考え方には共感できた。あとから知ったのだけど 持っていたガイド本にはこの方はアートバティックの大家として紹介されていた。














道端のひょんな出会いから朝の素敵な散歩タイムとなった。


日本人というだけでこんなにも歓迎されるのは光栄なことだ。秋篠宮ご夫妻のご公務に感謝。まあでもインドネシア人は多文化を当たり前に受け入れる姿勢なのできっとどこの人にも優しいのだろうけど


このあとまた嬉しい出会いを引き寄せた。


お腹が空いてきたので離宮に行く前に満たそうと屋台を探し ちょうど離宮目の前のソトアヤム(鳥出し麺入りスープ)を発見。地元の方も食べていたので美味しそうで、座る席を探していると 大学生くらいの娘とその母と思われる母の方が私を気にかけて、こっちに座りなさいというジェスチャーをしてくれた。

その後母は私が気になっていた横に出店しているフルーツジュース(この母娘も飲んでいた)

を『頼む?』という風なインドネシア語とジェスチャーをしてくれ、喜んで頼んでもらった。


暑い中あるいた身体にフレッシュジュースは最高においしい。


そして 母は娘に何か言うと 娘は私に英語で『ウェア アー ユー フロム?』と聞いてきた。ジャパンと言うと 娘は驚き 『ニホン ノ カタ デスカ? スゴイ ワタシ ニホン ニ イキマシタ』と かなり上手な日本語レベル。

テンション上がったのは娘だけじゃなく私の方で すごーい!となぜか感動の域に。


ふらりと座った屋台の席の隣にいた子が日本通だなんて。


彼女は大学生で、日本のことや少女マンガが大好きのようでした。この時も一冊持っていたマンガを見せてくれて どこで買うの?と聞くと Amazonで でも1冊1000円くらいします と聞いてびっくり。輸入だもんね。

だから友達とシェアで買ってるんだって。ナイスアイデア。微笑ましい。


母娘の方にソトアヤムが先に出されると、母はまた娘に何か言った 娘は母に、『お先にいただきます』という日本語を教えていた。母優しすぎ。

しかも母、ビニールに入ってたサイドメニューなのか持参のものなのか ナゾの揚げ物を私に差し出し 食べろ食べろと必死にジェスチャー。世界共通の優しいおばさまの極意その1 、他人を食べ物でもてなす。(実家に帰ると親が子にたくさん食べ物出したりするあれ。もしくは、あめちゃん)

メインメニューが控えていたので揚げ物に手をつけなかったら 母は大変不満そうだった 笑


私にもソトアヤム到着。今回の店は麺よりも上に乗った惣菜(アゲ、肉団子、アゲ)の量がすごくて、小さな器なのにお腹いっぱいに。母はまだ手をつけていないのを不満げにしててかわいらしかったので ナゾの揚げ物もいただいてみた 中にササミ肉っぽいものが入ってておいしかったけど、娘曰く 大豆だそうだ。ヘルシー。






娘は私の質問を母に訳したり、母の質問を私に訳したり。3人で写真を撮り、めっちゃノリの良い母は更に彼女自身のスマホで私とのツーショットを撮っていた 笑

母っていっても きっとそんなに年齢変わらなそう、、。私が若く見られてるだけで。


娘 お名前聞いたのに忘れちゃった。ほんと頭良さそうで可愛らしい子だったわ。中学校から独学で日本語勉強して、10日間くらい旅行したんだって。ユニバとかディズニーもめちゃくちゃ行ってみたいと言っていた。若い子だからそうだよねー。


日本語の先生はインドネシアに来る時は彼女の家にホームステイするらしい。そりゃこの母娘だもの。いかにもウェルカム体制だわ。


娘は私と違い賢いので一発で名前を覚えてくれ、シホサン と丁寧な敬語を使いこなしていろいろ教えてくれた。


母はジャワ語話すの?と聞いたら 出身はスラウェシ島で結婚してからジャワ島に来たんだそうだ。


スラウェシもめーーっちゃディープで気になる。


途中、母の友達も合流し 女4人で楽しく食事。


母も母の友達も 嬉しそうに私たちの会話風景を動画に収めていた。


なんかもう前日からのこの瞬間といい これだけで最高に旅の醍醐味を味わった。ふらり訪れた異国の地で こんな素敵な触れ合いがあること。地球っていいな、人間ていいな、言葉っていいな、違う文化っていいな、インドネシアっていいな、そして旅っていいな。


お互い旅行に行った時用にインスタグラムで繋がった。


しかも母は私の分まで奢ってくれた 笑

ここで母と意気投合してハグ。


パワーチャージしたところで、そろそろ離宮の観光に行こうかなと 立ち上がってバイバイする時にまた『ママありがとう』と言いながら母とハグ 笑 

娘さん笑ってた。


胸いっぱい お腹いっぱいで

この後の離宮は、ただのきっかけで目的地。その価値は素晴らしいものだろうけど 私にとってはその間の出会いやプロセスに大きな意味がある。

ボロブドゥールもそう、どこの観光地の遺産も本当に素晴らしい。でもやっぱり その素晴らしさを感動的にしてくれるのが人の優しさだ。


ジョグジャカルタに着いた直後の寂しさはどこへやら。今思えば、あの時感じていたアウェイ感も寂しさも全て思い込みで、他の誰でもない、私自身のマインドが作り出していたものだ。観光客が歩いてなくて目立つ気がするとか、見られてる気がするのも全て無かったもの。

最初から インドネシアの人たちは自然に私を受け入れていた。

インドネシア 案の定期待を超えてきた。すでに 大好きだわ。


ラブandピース

400以上の言語や多様な文化を持つ人々が集まって、他者を当たり前に受け入れ 尊重する 素晴らしいインドネシアの人々。平和の象徴であり、理想。


戦争なんてしてる場合じゃない。