3年と3ヶ月、唯一お店のオープン時から働いているのがホールではニナだけ。
全てを知り尽くしているのはもちろんだけど、彼女の人柄もあってよく来ていた常連さんはたくさんいたと思う。
ほぼフランス語、レストラン経験ゼロに近い私が、ここまで楽しく成長してこれたのは間違いなく彼女の存在があったから。
初めて自己紹介した瞬間から、「この人とは絶対仲良くなれる」って思ったもん。
仕事はプロだし、彼女のすごいところは優しいだけじゃなくて面白いってとこ(笑)
日本のことにも理解があるので、いつも日本人のお客さんにもかなりウケがよくて、私はニナの話すカタコトの日本語が大好きだった。
「アリガトー」「オイシカッタ?」「マタネ」とか。
営業中もうちら日本人のことを「さん」付けで呼んでくるのがニナ(笑)
「シホサン!」「はい ニナさん」てな感じでやりとりするのも、自分にとっては和んだ。
日本から友達が来る度に、いつもサービスしてくれたし。
・・ あー! ニナの魅力は書ききれないわ。
今では本当に普通に語ったり、くだらない話でふざけあったり どんどん一緒に仕事が楽しくなってきたのに。残念。
でも彼女なりに考えて決断をした結果なので、私はニナが与えてくれた分もっと楽しまねばです。
ほんで、金曜の夜にプレゼントを何しようかって考えた結果、最近自転車盗まれてかなりへこんでたので、みんなで自転車をプレゼント!
常連さんや系列店のみんなにも声かけて。
もちろん喜んでくれました。サプライズって楽しいな。
ちなみにこの案を出して動いたのは、いつもニナやジュリと喧嘩してたカリム。彼は普段はてきとーなんだけど、いざって時にはこういうことが出来る。そこがフランス人のおしゃれなところ。
そして迎えた最終日・・
つづく


なぜか店内で自転車を乗りまわすシェフ
