まるで美術館 妙心寺 龍泉菴 ~京の冬の旅~ | あべしんのブログ

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京都・奈良・滋賀。寺社、古墳、花……、史跡をぶらぶら散策するおじさんの日記です。
京都市内は、ランニングしながら、ぶらぶらしていることもあります。

さっきの続きです。

第53回京の冬の旅(非公開文化財特別公開)で、妙心寺塔頭寺院を拝観させていただきました。

龍泉菴にも──。
龍泉菴は、妙心寺塔頭寺院の中でも寺格の高い「妙心寺四派」の一つ、「龍泉派の本庵」です。

下の写真の立派な玄関の向こうに方丈があります。山内塔頭寺院の中でも最大規模を誇る建物です。
そして、この方丈は、《まるで美術館》です。

かの有名な(!?)長谷川等伯重要文化財「枯木猿猴図」(残念ながら複製)を間近に見ることができます。その他にも、狩野探幽の3点の軸画「観音図」「龍図」「虎図」、谷文兆の「秋山出星図」など、数々の名画を観賞できます。それから、作者は未詳ですが、300年前の狩野派の数枚の「杉戸絵」も値打ちがあります。


そして、いちばん楽しめるのは!
平成11年(1999)、「開祖五百年遠忌」に合わせて、日本画家の由里本出(ゆりもといずる)氏が描かれました100面にもおよぶ障壁画が、方丈の各間を飾ります。

これらは、‘写真撮影可’でしたので、何点か、載せておきます。
たいへん美しい絵の数々で!

同じくの由里本出氏の「昇龍図」も見ごたえがあります〈最初の写真のパネル〉。

そして、方丈前に広がるお庭も・・。
ゆっくり美術観賞をされるには、最高の場所です。
※たくさんの塔頭寺院の並ぶ中で、南端にありますので、借景があり得ないのは残念ですが・・。


やはり、余談ですが──。
狩野探幽に興味をお持ちの方ならば、法堂の天井の「雲龍図」もセットで見るのもいいかも!──こちらは通年公開なので急がなくてもいいです──。


簡単ですが、今日は、この辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また・・。