あべのハルカス美術館で開催中
「ジブリの立体構造物展」
※取材で伺い、許可をとって撮影しています。
幅広い世代に愛されるジブリ作品で
登場人物が生活し様々なドラマが起こる舞台として登場する
建造物の魅力を紹介しています。
建造物の模型や、作品の背景画やイメージ画など
約450点が展示されています。
映画制作の際にまず描かれるのが「イメージボード」。
どんな作品なのか、登場人物、舞台などを、
スタッフ全員で共有するために描かれます。
普段は表に出ることのない貴重なもの。
しかも、「宮崎監督の肉筆画」が会場のあちらこちらに展示されています。
キャプションをしっかりチェックしてくださいね。
「となりのトトロ」サツキとメイ姉妹が暮らす「草壁家」は
畳敷きの和室と、お父さんが使う洋室、和風の建物に洋館が引っ付いたような構造。
宮崎家督が描く建造物の特徴の一つが「和洋混合」なんだそうです。
その「草壁家」もそうですが
「千と千尋の神隠し」に登場する油屋。
「ハウルの動く城」の帽子店。
全てが現実世界で模型という「形」になっています。
これってすごいことだと思いませんか?
建築家の藤森照信さんによると
「宮崎監督の描く建物は、8~9割は、構造的に合っている」とのこと。
宮崎監督がなぜそんなことができるのかというと、
それは、「アルプスの少女ハイジ」という作品がきっかけなんだそうです。
師匠である高畑勲監督について
各地をロケハン(ロケーションハンティング)したそうです。
その時高畑監督に命じられたのが
「写真は撮るな、全て覚えろ。」
「外から見て中の構造がどうなっているのか全部想像しろ」でした。
宮崎監督は「帰ってから思い出そうとすると、
自分が良かったと思うところしか覚えていないから、
(描くものと実物は)同じものにならず空想の世界になる。」と話していたそうです。
建物の構造をわかったうえで、印象的な部分を組み合わせていくと、
イメージボードの上でうまく形になるんですね・・・深いわあ
各地を巡回して、日本での開催は今回がラストになります。
というのは、宮崎監督の描く原画は、全て自筆の水彩画。
いったん色あせるともとには戻りません。
今後はジブリ美術館の収蔵庫で大切に保管されるそうです。
展覧会の楽しみの一つが「記念品」と「お土産」だと思います。
大阪限定のグッズもありますが
一番気になったのはこちら。
1つ810円(税込)
運試しにいかがですか?
「ジブリの立体建造物展」
あべのハルカス美術館で
2018年2月5日まで開催されます。
あべのハルカス美術館HP
https://www.aham.jp/exhibition/future/ghiblis3dmodel/