皆様、こんばんわ!!
今日はTPPで、日本の自給率が風前の灯になりそうな、
お米のお話ですが、
白米の取りすぎは良くないというお話です。
何事も、過ぎたるは及ばざるが如し・・・と昔から申しますものね。
お百姓さんが丹精されて収穫される、
日本のお米は、本当に美味しいですね。
だけど、何時の頃からか?
私達は、白米にして摂取するようになったのですね。
いわゆる、銀シャリ!!
今、問題の、モンサントとは、大いに違うのですがね、
でもでも、
我々は、本来の、お米の種としての重要な成分を取ってしまって
食味と食べ易さに重点を置いて摂取するようになってしまった訳ですよね。
白米を播いても発芽しませんからね。
それでも、発芽玄米とか、長岡式酵素玄米とか、色々、工夫して、
玄米で食べようと努力しておられる方々も、
お出でになりますが、少数派ですね。
でも、白米の摂取しすぎの弊害は、
戦争の前から??
いやいや、何と!何と!
江戸後期から明治に至って、国民病とまで言われたのですって。
玄米には含まれていて、白米には無い、
ビタミンB1の不足で
脚気になり、死者まで出ていたそうです。
症状は、足がだるくて仕方が無くなり、むくんで(浮腫)しまうのです。
所がです・・・!
最近の研究で、糖尿病の原因にも、なって居る事が判明したのだそうです。
今月の15日発行の、英の医学誌、
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに載った研究論文によれば、
白米を多量に摂取すると<2型糖尿病>の発生リスクが55%高まるとの事なのです。
(16日に、オーストラリア華字紙・澳洲日報が伝えた内容だそうです。)
この研究は、過去の研究成果を再分析する形で行われ、
のべ35万人以上を4~25年間にわたり追跡調査した形となったそうです。
すごいロング・タームで、調査をしたのですね。
この調査で、
日本や、中国では、白米を多く食べていた人の
2型糖尿病発生リスクは55%も高かった事が明らかとなった訳です。
但し、白米を食べる習慣があまりない、米国、オーストラリアでは、
多く食べる人の発生リスクは12%、高いだけだったそうです。
それにしても、最近の日本の食生活は、すっかり変わってしまいましたね。
インスタント食品の多用、甘い飲料水や、甘いお菓子の食べすぎ。
アルコールの摂りすぎ。
これらの食品に含まれる糖質を分解するには、ビタミンB1が必須なのですって。
それでなくても、水溶性のビタミンB1は、
体内に蓄積しておけませんし、吸収率も低いそうです。
ですから、もともと不足しがちなビタミンなんですね。
その結果???
糖尿病2型や、脚気を発病してしまうとなったら、大変ですね。
偏った食生活になっているかも知れない、外食の多い方や、
甘いもの好きな御方、
どうぞ、気をつけて、上手にお米を摂取して下さいませ。
1日に一度は、お蕎麦に変えるとか、
一回の量を三分の二に減らすとか、
玄米釜で炊いて、柔らかくして玄米ご飯を召し上がるとか!ね。
↓この頃、体がだるいという御方、
下の、武田薬品のHPからの脚気の説明をご覧下さいね。
体に取り入れにくいビタミンB1
ビタミンB1は水に溶けやすいため、調理のときに栄養が失われてしまうことが多いです。
さらに摂取しても体に吸収されにくく、吸収された後も体外へ排泄されやすいという特徴があります。
そのため、実際に摂取できるのは、元の食品に含まれる量の約半分くらいともいわれています。
このように、ビタミンB1は非常に取り入れにくく、不足しやすい傾向にあります。
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脚気(かっけ)の症状
全身の倦怠感や食欲不振
脚気の初期には食欲不振があり、他に全身がだるく、とくに下半身に倦怠感が生まれます。
しだいに足のしびれや、むくみ、動悸、息切れ、感覚が麻痺するなどの症状があらわれます。
さらに進行すると手足に力が入らず寝たきりとなり、そのまま放置すると心不全を起こして死に至ることもあります。
膝の下を叩いても足が跳ね上がらない
脚気かどうかを判断する症状として、膝の下のくぼみを叩いて足が自然に跳ね上がらないという検査方法があります。
確かにこれは一つの目安にできますので、足が跳ね上がらない他に足のだるさなどの症状があれば専門医を受診しましょう。
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脚気(かっけ)を引き起こす疾患
潜在性ビタミンB1欠乏症
ビタミンB1は偏食などによって食事からとる必要量が足りなかったり、糖分のとりすぎ、激しい運動によって消費されるなどの理由で不足します。
その結果、体のだるさや倦怠感、足のむくみ、動悸、息切れなどの症状を引き起こします。
この状態では脚気の症状はありませんが、さらにビタミンB1が不足すると、発症の可能性が高まるので、脚気予備軍ともいわれています。
アルコール依存症
アルコールに酔うことがくせになり、日常的に多量に飲酒するようになった状態です。常にアルコールのことを考えるようになり、酒量を減らしたり禁酒すると不眠や不安、悪寒、痙攣などの離脱症状があらわれることがあります。
アルコールの分解に多量のビタミンB1が使われるために、ビタミンB1が不足して脚気を引き起こすことがあります。※上記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。
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日常生活でできる予防法
☆ビタミンB1を多く含む食品をとり、お酒は適量にする
脚気を予防するには、ビタミンB1を多くとることが大切です。ビタミンB1は、玄米、豚肉、うなぎ、枝豆などに豊富に含まれています。また、ビタミンB1の吸収を高める成分であるアリシンが豊富な玉ねぎ、にら、にんにく、たまねぎを食材に加えるとさらに効果的です。そして、お酒はビタミンB1を多く消費するため、健康のためにも適量で楽しく飲むことを心がけましょう。
☆ビタミンB1を補給する
忙しい日々を過ごしていると、意識して食事からビタミンB1をとることは難しいものです。そんなときは、ビタミンB1が含まれたドリンク剤やビタミン剤を服用することも考えてみましょう。ビタミンB1は体に吸収されにくい特徴を持っていますから、体への吸収率を高めたビタミンB1誘導体が含まれる医薬品で補うという方法もあります。
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☆対処法
病院で診察を受ける
休んでも体の疲れがとれない、手足にしびれや麻痺などの症状が残るようなときは、主治医に相談するか内科、整形外科を受診しましょう。
☆脚気は明治時代の国民病
玄米に比べて、白米はビタミンB1の含有量が少ないため、白米を食べる習慣が一般化した明治時代には、脚気で年間1万人から2万人もの死者が出ました。
この頃はまだ脚気の原因がビタミンB1不足だとは知らず、脚気を「伝染病」と考える医者も多かったようです。