

お芝居の『前田慶次』は、本公演では久々の日本物です。幕開きが劇団☆新感線の様に斬新だと聞き、楽しみにしていました
確かに!!
映像を使った演出が斬新で、新感線の舞台に似てますね(一回しか観てませんが)。壮さんが登場する場面では、ワクワクしました

でもね、大きな声では言えませんが、新感線の舞台の方がわかりやすくて楽しいかも


この作品は初観劇の人には不親切な舞台でした。っていうか、予習しないとわかり難いですね



このパンフレットを見てもらうと分かるように、こんなに登場人物の紹介をしてくれて、一見親切に見えるんです。でも、パンフレットは皆買うとは限らないし、予習もしてくるとは限らないですよね

実は、予習しないと分かり難いと聞いたので、一時間前には劇場に到着してパンフレットを買って喫茶店でじっくり読もうと思っていたんです。でも、急にお腹の調子が悪くなってしまい、それどころではなくなって結局予習出来ず終いでした



なので自業自得なのですが(何度も言ってしまうけど、)皆が皆予習できる訳ではないんです

もっと、分かりやすく出来なかったのかなぁ
それから、大野先生は歴史好きというのは分かるのだけど、登場人物の心理描写があまり描かれてなくて、ちょっと物足りなかったです。(私にとっての宝塚は愛が大事なので

特に、慶次と松の心情をもう少し丁寧に描いてくれたら、最後の場面が感動的になったのになぁ。
でも、大河ドラマみたいな歴史物が好きな方には楽しめたのかな、と思います。
そんなこんなで、多分私は、この舞台の内容を半分も理解していないと思います

なので。
内容には触れずに(笑)感想を書いてしまいます。
まずは、影の主役級と言ってもよい、慶次の愛馬の『松風』。松竹から借りたそうですが、動きが思ったより激しくてビックリしました。それを乗りこなす壮さんも素敵でしたぁ

あと、今回がサヨナラ公演となってしまった未涼亜希さん演じる雪丸が出てくると舞台が締まりますよね。一人だけ発声のレッスンをしてきたんですか??っていう位、セリフの声は通るし、歌も素晴らしい


その未涼さん&大湖せしるさん、壮さん&愛加さんのラブシーンが同時にあって、どちらを見ていいか困りましたが、未涼さん&大湖さんが色っぽくて、ドキドキしてしまいました


今回一番目立ったのは、重太夫役の夢乃さんですよね( ´艸`) シャルウィダンスの時とキャラがかぶってたけど、この手の役はお手のものですね(笑)
恥ずかしながら、この舞台の内容はあまり理解出来なかったのですが、ラストシーンは『大野先生あっぱれ!!』って思う位素晴らしかったです

最後に壮さんが言う
『散らば花の如く』
というセリフ。壮さんらしく、潔くて、爽やかで凄く良かった!! 最近では、とってつけた様な不自然なサヨナラを匂わすセリフが多かったけど、この壮さんのセリフは胸に残りました。
私は、壮さんの大ファンという訳ではありません。でも、下級生の頃から観ていて、『もしかしたら、トップは無理なのかもしれない』と思いながら壮さんの舞台を観ていた事もあったので、こうしてトップとして輝いて、爽やかに去っていく姿に気付いたら号泣していました



図々しくも、今までずっと見守ってきたかの様な錯覚に陥ってしまい、感無量になってしまいました。
男役として培った基盤がしっかりとあり、今まで色々な思い、経験をしてきた壮さんだからこそ、このセリフが説得力があるし、胸に迫ってくるのですよね。
この姿を見れただけでも、観に来て良かったと思いました

続いてショーの『My Dream TAKARAZUKA』はサヨナラ感満載のショーでした。でも、壮さんらしく、明るく爽やかな感じでした。
私は、中村一徳先生のショーって凄く好きなんです


ダンシングスピリットの主題歌みたいに、このショーの主題歌も躍動感があり、覚え易くてgoodです

話題の宇崎竜童さん、阿木さん作曲の場面、何も予習しなかったにもかかわらず、すぐにわかりました(笑)
というか、この場面だけ浮いていた気がした

『ありがとう』
『みんな愛している』
『心からありがとう』
のオンパレードで、却って感動出来ませんでした

パンフレットを観てみたら、このご夫妻は宝塚を今まで観た事がなかったのですね。この場面だけ歌謡ショーみたいでした

今回のショーを観て、二番手の早霧せいなさんが勢いがあって輝いているなぁと思いました

相手役となる咲妃みゆさんも実力あるし、これからの雪組も楽しみですね

一番感動したのは、壮さん&愛加さんのデュエットダンスです。
雪の降る幻想的な演出の中で、紫色の衣装で踊るお二人の姿を観ていたら泣かずにはいられません



お互いが思い合っているのが伝わってきて、
素敵なデュエットでした。
この時のカゲソロの麻樹ゆめみさんの歌声が綺麗で、うっとりしてしまいました

壮さん、愛加さん、未涼さん他退団者の皆様、ご卒業おめでとうございます。千秋楽まで幸せに舞台をつとめられますように
