こんにちはꕤ୭*

今日は、開腹手術を終えた後の化学療法についてお話したいと思います。


所謂「抗がん剤」を使用しています。

※以降、抗がん剤と化学療法をほぼ同等に使用していきますね。


卵巣がんは抗がん剤がよく効くそうで、良性・境界悪性・悪性に応じた手術を行った後に、薬物療法を行うのが標準的な治療とされているようです。



私は「 手術 ➝ 抗がん剤 」なのですが、ステージIVの診断をされた母の場合は「抗がん剤 ➝ 手術 ➝ 抗がん剤」でした。


母のこの術前化学療法は、卵巣がんの治療法としては新しい治療法だと記されている癌のガイドブックもあって(※ネットでいろいろ検索している中で見つけたもの)、個人的に驚きました。


母が治療・手術を受けたのは20年前だからです。


先見の明がある(?)腕の良い先生に担当して頂けたんだなと思いました。




さて、私は、退院後11日目に外来診察。

血液検査(多分やった)・尿検査(絶対やった)をし、術後の経過は順調との太鼓判を押されてから、術後病理検査の結果と、改めて、化学療法について先生よりお話がありました。



【 術後病理検査の結果 】


・原発巣は右卵管(※卵巣がんの括りだそうです。)

・右卵管から骨盤内に拡がったと考える

・リンパ節には転移なし

                             ⬇️

卵巣がん(高異型度漿液性がん)  stage  Ⅱ B



【 化学療法について 】


・術後の化学療法は標準的治療であること

・抗がん剤は全6回投与すること。また、3週間ごとに6回が基本であること。

・パクリタキセルとカルボプラチンという抗がん剤を1回目に投与し、2回目からはベバシズマブという抗がん剤を追加して投与する予定であること

・抗がん剤の副作用について

・初めて投与する抗がん剤がある時は、何かあった時の為に入院して行う必要があること。それ故、1回目と2回目は入院して実施し、3回目以降は外来で実施すること。


化学療法についてのお話を伺い、同意書に署名。

その後、化学療法の入院についての説明を受けました。

入院は前日からして2泊3日。




化学療法当日。

看護師さんから渡された吐き気止めの内服薬を服用します。


ナースセンターのすぐ近くの部屋に病室のベットごと移動。

1人の看護師さんが、ほぼ付きっきりで看てくださいます。


9時頃から点滴開始。

1.    過敏症を抑える薬を3種類     ・・・    30分程度

2.    吐き気止め    ・・・    30分程度

3.    パクリタキセル    ・・・    3時間

4.    カルボプラチン    ・・・    1時間


実は、入院についての説明があった時に、車で病院に来たい旨を伝えた所、抗がん剤にアルコール成分が含まれるので帰りに乗れないからダメですと言われました。


残念ショボーン



癌細胞も他の細胞と同様に、細胞分裂して増殖していきますが、細胞分裂を阻止して癌細胞の増殖を抑え、死滅させる作用をするのが、パクリタキセルだそうです。

このパクリタキセルに添加剤として無水エタノールが含まれているそうで、このせいで私は車で通院できないのです!えーん


このパクリタキセルは含有成分によってアレルギーも出るという事です。

だから、吐き気止めだけでなく、過敏症を抑える薬も最初に点滴するのだなと納得。


因みに、カルボプラチンは癌細胞が分裂する際のDNAの合成を阻み、細胞分裂を止めて死滅させる作用があるそうです。


このパクリタキセル(Paclitaxel)とカルボプラチン(Carboplatin)を組み合わせた薬物療法を


   TC療法


と言うようです。

………なぜ、単語の真ん中の「T」なのかな?


パクリタキセルとカルボプラチン抗がん剤はやっぱり強力なようで、看護師さん達が抗がん剤の入った点滴パックに触れる際は、いつも不織布の防護服みたいなもの(…割烹着の方が近いかも…)を身に着け、しっかりゴム手袋も装着されています。



初めての化学療法は無事にほぼ予定通り終え、翌日退院。



2週間後に通院し、血液検査と診察。

この時、腫瘍マーカーCA125(※上限値35)の数値は…

手術前、522.3

手術約1ヶ月後、20.7

からの 10.8


これを見て先生が、「2回目に入れると言っていたベバシズマブなしでいいと思うので、TCだけで行きましょうか」と。 


え!?いいんですか?ラブラブラブ(心の声)



ベバシズマブはTC療法と組み合わせる事で、TC療法単独よりも再発が抑えられると言われている薬です。


これは、癌細胞に栄養や酸素を送るための新しい血管が生まれるのを阻止する作用のあるもので、血管新生阻害薬と呼ばれる分子標的薬です。


この薬では副作用として大腸や小腸といった消化管に穴があくこともあるという事で、ちょっと嫌だなぁと思っていたのです。



この日、残り5回もTC療法単独でいくと決まり、2回目に予約していた入院の予約を取り下げ、改めて、外来化学療法の予約をしました。



2回目と3回目は、化学療法の予約がいっぱいで、予定の3週間後ではなく、4週間後になりました。

4回目は3週間後。

やっぱり、白血球の数の戻りが4週間後より3週間後の方が鈍いようでした。



明日は、5回目の化学療法に行ってきます。

また更に白血球の戻りが悪くなっていて、延期になってしまったら困るなとちょっとドキドキしている所です。


次回は、TC療法を受けて副作用がどんな風に出てきたかお話しようと思います。


それでは、またヾ(*ˊᗜˋ*)