野田あすかピアノ・リサイタル2020(2020.11.14) | ぽこたさんのライブ日記

ぽこたさんのライブ日記

ライブとかイベントなどの備忘録的感想文でした。近日中に公開中止予定です。長い間ありがとうございました。m(_ _)m

 

気になっていながら

ずっと行けてなかったホール

 

浜離宮朝日ホールを

念願かなって初訪問

 

隣接する築地市場や浜離宮恩賜公園とは別世界

オフィスビルに囲まれた

朝日新聞東京本社の社屋と並ぶ

 

築地市場、築地、汐留、東銀座、新橋

いろんな駅からの徒歩圏内

 

ここは楽して

超至近の築地市場駅で降りた

 

 

 

そして、この日の目的は

気になるピアニスト

野田あすかさんのリサイタル

 

コロナ禍の影響で

延期、再延期となっていたリサイタル

 

ここに来て新型コロナ第3波などと

陽性数も急増し危機感ある中

 

無事、開催に至った

 

 

 

実は、当初の開催日も

延期後の開催日も

都合が合わなかった

 

今回、再延期後の開催日で

念願かなって参加出来た

 

そんな訳でチケット入手は出遅れ

確保した席は二階の最後列

 

 

でも、比較的小ぶりなホールなのと

レイアウトが巧みなこともあって

ご覧のとおりの良席

 

視覚的な良さだけではなく

ピアノのソロを聴くにあたって

聴覚的にも申し分なかった

 

強いて言うなら

双眼鏡を持参すれば良かったな

 

そして開演

 

前半第一部はベートーベンの楽曲でスタート

 

ベートーベン生誕250年への思いを込めて

(生きていれば250歳というトークがウケた)

 

お馴染みの「エリーゼのために」

同じくお馴染みの「悲愴」(第1・2・3楽章)

 

自分的には

彼女の演奏はオリジナル曲が印象的

 

でも、こういった楽曲で

改めてクラシックのピアニストとしての

存在感を教えてくれる

 

ピアノは詳しくないし

そもそもクラシック自体詳しくないので

テクニカルな部分は分からないけれど

 

情感豊かに奏でられるピアノの音が

心に沁みる感覚

 

そして、次は日本の唱歌「ふるさと」

さらにオリジナル曲「ココロのふるさと」

 

抒情的な調べが心象風景を映し出し

心安らぐひととき

 

ここで第一部を終えて休憩

 

後半第二部は全てオリジナル曲

 

まず始めに「木もれびの記憶」

懐かしい街の夕暮れを思わせる郷愁豊かな曲

 

次は3曲続けて

 

と言うのも

 

いつもは一曲ごとに説明してくれるけれど

この日は彼女曰く

「コロナでトークに制限があるから3曲連続で」

とのことだった

 

「なつかしさ」

子どもの頃の家族との思い出

 

「ぴあちゃんとおさんぽ」

愛犬ぴあちゃんとの散歩の楽しさ

※演奏終了時に「ワン!」

 

「哀しみの向こう」

哀しいことがあっても

いつか必ず希望へと続いていく

 

そして、次はこの日が初演の

「天に続く道」

 

北海道で見た真っ直ぐな上り坂

周囲の冬の光景と溶け合い

そのまま天へと繋がっていくように感じたという

 

そして、最後の曲は

「生きる。」

 

極寒の北海道で見た動物たち

生きていることが奇跡

全てが生きていることによって起きる奇跡

生命へのリスペクトが込められている作品

 

満場の拍手

そして勿論アンコール

 

拍手に答え

「アンコールしていいですか?」と一言

 

アンコール曲は、これも初演の

「Happy Together ~いつか見たあの場所へ~」

 

「国文祭・芸文祭みやざき2020」の

広報アンバサダー就任を機に

西尾芳彦氏のプロデュースで

ポップス初挑戦

 

ソロピアニストからwith Friends

仲間と作り出す音楽へ

新たな世界への第一歩

 

高校生と小学生の女の子が登場

バイオリンとピアニカのサポート


音源を会場に流し、それに合わせて3人が演奏

 

初めての試み

心から楽しそうに演じる彼女

聴いていて楽しい気持ちに満ち溢れた

 

何かこのまま映画の主題歌になりそうな

確かなメッセージを感じる楽曲だった

 

そして、この日の最後を締めくくるのは

ようやくリサイタルを開催出来たことへの

お礼の即興演奏

 

喜びの涙に瞳を濡らしながら

「嬉しいので少し長くなるかも」という一言

 

美しい旋律と展開

一音一音に言葉を載せて客席に届けるような

優しさに溢れた演奏だった

 

 

ファン待望のリサイタル開催ではあったけれど

誰よりも一番嬉しかったのはご本人の筈

 

聴衆の拍手が大好きで

活動の源になっていると聞いた

 

彼女独特の拍手へのリアクション

この日はいつにも増して嬉しさに溢れて見えた

 

そして

 

ポップス初挑戦の作品を聴き

新たな領域での可能性を感じた

 

今後の活躍を益々楽しみにさせてくれる

充実のリサイタルだった