「武満徹の電子音楽」コンサート | Pokopen Photographic

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公演名: 「武満徹の電子音楽」コンサート
場所:同志社大学寒梅館クローバーホール
日時:2018年10月9日(火)
18:30開場 19:00開演
料金:当日1,500円均一

上演曲目
・武満徹「ルリエフ・スタティク」(1955)※
・武満徹、谷川俊太郎「ヴォーカリズムA・I」(1956)※※
・武満徹、谷川俊太郎「木・空・鳥」(1956)
・武満徹、谷川俊太郎「クラップ・ヴォーカリズム」(1956)
・武満徹「ユリディスの死」(1956)※
・武満徹「空、馬そして死」(1957)
・武満徹「静かなデザイン」(1960)※※※
・武満徹「水の曲」(1960)
・檜垣智也「沈黙の木 武満徹に捧げる」(2003)
演奏:檜垣智也
 
・川崎弘二、檜垣智也 アフタートーク


※宇都宮泰によるデジタル修復版
※※クリヨウジ(久里洋二)のアニメーション「LOVE」により上演
※※※デザイナー・佐々木暁の製作によるブルーノ・ムナーリ
「ダイレクト・プロジェクション」を伴う

感想
川崎弘二氏著作の超大作「武満徹の電子音楽」の発刊記念イベント
として「武満徹の電子音楽」コンサートが開催されました。
武満徹の電子音楽(1955-1960)をアクースモ二ウムで演奏
するイベントです。
 
正直武満徹の電子音楽と言えば、「水の曲」位しか認識なく。
(「ヴォーカリズムA・I」も電子音楽だったのだ!と言ったレベルです)
 
60年以降武満徹の電子音楽は映画との関わり合いが主になる
ので純粋な電子音楽作品となるとこの時期の作品に限られる
のでしょうか?
5年間という時間の間で当初は多様な音源を駆使しながらも
徐々にシンプルな方向へ向かっていく様子が良く判った。
また同時に上映された、ムナーリのスライド上映や
久里洋二のアニメーションも懐かしかった。谷川俊太郎との
コラボ作品も改めてその重要性を認識できたのも貴重な体験
でした。
 
アフタートークでは他の作曲家は五線譜をノイズに置き換える
事からスタートしたのに対して武満は最初から五線譜では
出来ないような音楽(音)を志向していた。といった話も
聴けて。認識を新たにしたイベントでした。