アルド・チッコリーニ | Pokopen Photographic

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今年の2月1日に亡くなりましたねえ。香典代わりに
『アルド・チッコリーニ / EMI録音全集 1950-1991』を
ポチットなしてしまいました。実は以前これ買おうか
とは思ったのですが、56CD全部聴くのか?とか
他にも買うべきCDがあるだろうと反省して買い
ませんでした。


アルド・チッコリーニってそんなに影響受けたり、感心
を持っていたわけではないのですけど、でもLP10枚
位は持ってました。主にマスネやセヴラックのピアノ曲
集を買ってそのチャーミングなピアノ曲を知ったのが
大きな収穫でした。それはどうも私だけではなく世間的
にもそうみたいでBOXの横に収録した作曲家の名前
が載っているのですが、筆頭にドビュッシー、サティ、
と並んで、マスネ、セヴラックの名前が載っています。


さてEMIのレコードは英、独、仏(まあ日本もそうですが)
と国別にプレスされていてそれぞれ簿妙に音が違うのが
アナログの楽しみでもあって
独エレクトロ―ラは一寸硬質で響きが薄い。本家
EMIは響きが豊かでその分色彩感が薄い。(良質な
モノクロ写真を見る感じ)一方仏パテ・マルコニは
一寸輪郭がぼやけた感じですが色彩感豊かで温かい
音。人によっては録音スタッフでプレスの国を
選んで買っている人もいました。


チッコリーニは実演を聞いた事ないのですが、仏

パテ・マルコニ盤の音の感じが好きで。仏盤を集めてました。


パテ・マルコニ盤はジャケットも豪華で特にBOX盤は解説書

も立派でした。でも仏語のみと言うのがネックで・・。後に英語

の併記が行われた物も出てきましたがもうこれは困りました

ねえ。辞書片手に苦労して読んでいました。(大学でもう一寸

真面目に仏語勉強しておけばよかった)


さてさて今回のBOX.


家にBOXがついてびっくり!レーベルがEMIと思ったら
ERATOに。どうも版権がWarnerに移ったみたいで。
中身はEMI.
まずは定評のドビュッシー、サティ。まあ悪くは
ないですねえ。でもバルビエの様な皮肉たっぷり
な演奏でもなければ高橋悠治の鋭さもなく。確かに
サティの音楽が「立派に聞こえる」演奏ではありますが・・。


ドビュッシーも同様で、いい演奏ですが、ミケランジェリ
の様にピアニズムの極致と言った演奏ではないですね。

そういえばリストの演奏でも有名だったようで、実は
彼の演奏は昔、NHKFMで聞いた以来。何十年ぶりなんで
しょうか!

まあ悪くはないけどねえ。


モーツアルトも同様。

まだまた沢山聞いてないし、なんといっても
アンドレ・クリュイタンスの指揮のチャイコフスキー
ピアノ協奏曲も収録されている!


正直感動は薄いけど・・。ぼちぼちと聞いていきます。