ラファエル・クーベリック
実演は聞いていなんでレコードの感想のみですが、昔会社にいた人で
ミュンヘンに5年程いた人がいて、彼の指揮を時間があれば聞いたそう
です。実演で燃えるタイプらしく、「レコードは彼の真の姿ではない」
なんて言われました。(とは言ってもなあ・・・。)
最近ライブがCD化されてその「燃えるクーベリック」が
聞けるようになってなかなか評判になっているそうです。
で
クーベリックのレコードと言えば、異なるオケを振ったベートーヴェン
交響曲全集とか、マーラーやドヴォルザーク交響曲全集なんて頭に
思い浮かぶ人もいるでしょうねえ。
でも私殆ど聞いてなくて、マーラーを一寸かじった位。
最初に何聞いたかは覚えていないですが・・。印象深かったのが
シェーンベルクの「グレの歌」。かなり大きな編成の楽曲なんで
なかなか演奏する機会なく。当然レコーディングなんかも当時は
あまりなく、かなり長い間代表盤だった記憶があります。
ライブ録音なんですが、当時としては結構いい録音でした。
クーベリックも燃えてましたねえ。最近再び聞いて感慨を新たに
しました。
ライブと言えば、ハルトマンの交響曲も良かったです。
ハルトマン交響曲全集(WERGO)のなかに収められて8曲中
2曲以外は全部クーベリック。すべてライブの演奏
でしたが、ここまでやったのだったら全集までやり通せば
なんて思ったのですが。
ちなみに、このレコードでハルトマンの交響曲を私は知りました。
DGにも録音あったのですが、同じソースなんでしょうか。
DGと言えば、ヤナーチェックのピアノ曲集というのがあって
フィルクスニーがピアノ弾いているんですが、「カプリッチョ」
と言って協奏曲みたいな曲。この指揮がクーベリック
でした。この曲一寸感動的なぐらいのってました。
ヤナーチェックって本当に面白い作曲家だなあと感心する
きっかけになったコードです。所でこのレコードはCD化
されてないようです。もしCD化されたら必聴ですな。
同じくチェコ物と言えばドヴォルザークの「スターバト・マーテル」
これは美しい逸品でした。同じく「弦楽セレナーデ 」
(オケはイギリス室内管弦楽団)も買いましたが、どちらかと言うと
お目当てはカップリングの自作の「弦楽の為の4つのフォーム」
新古典主義的な曲。クーベリックの曲って他にも録音あるらしいのですが
どんなもんでしょうか?
後はオペラ(みたいなのも含めて)が3曲
まずは
オルフ 世界劇「暴君オエディプス」。ヘルダーリンの独訳のテキストに基ずく
舞台作品です。確か知り合いの人と一緒に神戸の「日独協会」に行った時
そこの図書館ありまして、そこで聞いたのか、借りて聞いたのか判りませんが
、ピアノが4台、多数の打楽器、そしてコントラバスという独特の編成。
歌と言うよりは、朗読に近い形のオペラのよう物。世界劇と言う名前を
付けたのもなんとなくわかったような気がしました。曲は面白いというか
いわゆる「勝利の3部作」とは別の世界。
後年この世界劇の映像を見て、感動を新たにしました。
次は
プフィッツナー:オペラ「パレストリーナ」。名前だけ知っていてなかなか
お耳に書かれなかった作品。正直そう何回も聞きたいとは思いません
でしたがクーベリックが指揮してくれてよかったなあ。とは思いました。
多分この曲の演奏としてはいい部類なんでしょう。
まあそういう意味ではこちらも同じ。
ヒンデミットの歌劇「画家マティス」
どちらかというと交響曲の方が有名かもしれませんが、ある意味いい作品。
クーベリック作品もこの延長線上にありような感じがして。
という事で・・。
次はケーゲルなんか書いてみようかな?
(何時になるかは判らないけど)