二つの祖国で 日系陸軍情報部 | Pokopen Photographic

Pokopen Photographic

写真を中心とした絵日記です。楽しんでいただければ幸いです。なおこのブログで用いられている画像の著作権は私に。また人物画像の肖像権は本人もしくはその所属事務所に帰属します。無断使用及び二次使用は固くお断り致します。

最近映画見てなくて・・。「ヘルタースケルター」見たけれど
あれなんだろうね。Numero Tokyoの特集記事読んで興味を
持ってしまったのが運のつき。まあ面白いちゃあそうなんだけど。
業界挙げてもよいしょに乗せられてしまった。
オリジナルのマンガ見てないけど、見た人は感慨深いのかな?

「あああのシーンはこうなっている」とか・・。マンガの追体験

のための映画なのか?


まあそれはさておき、今日「二つの祖国で 日系陸軍情報部」
という映画見てきました。第二次世界大戦(太平洋戦争って
もう言わないのかな?)での日系2世を中心として編成された
兵士の話で、主に対日戦における文書の翻訳、分析や情報収集、
投降の呼びかけ、捕虜の尋問を行なったそうです。

具体的な活動として、色々紹介されていたが、山本五十六海軍
大将機の撃墜や新Z号作戦計画書の解読も説明されていた。


映画は生存者のインタビューにて構成されていた。
映画は戦争のみならず戦後の活動についても触れられていたが、
意外にあっさりなのは今日までまだ語れない内容
を含んでいるのだろうか?ただ広島に原爆投下後
1週間後に現地視察した際の様子は詳しく語られた。


英語を禁止した日本に対し、日本語を理解出来る
人間を軍隊に随伴させた米国。情報戦に対する

考え方が違います。


ところで当時の日本兵は日記を付けていたり、捕まったら
自決しろと教育されてはいて、実際に捕まった場合何処まで
喋るかは教育されていなかったり等、情報管理に関する
差が明らかにだった。「自決するから捕虜になった時の
教育など不要」というのが日本側の理論であったが、
結果的にその考えが自分たちを不利にしていったわけで、

まるで

「原子炉の電源喪失はあり得ない話だから対処は不要」
というのと同じようだ。


近年、尖閣諸島に対して「国際ルールを守って対応している」
という話もあったが、これなんかも同じ類の話に
感じる。外交ってルールじゃないよね。


この映画の目的は知らぜらる日系2世の活動を世に明らかに
し、同じ民族が敵味方になって戦う(実際に親族同士
敵味方になって同じ戦場で戦ったそうです)
という悲劇を繰り返さないのようにアピールする事
だとは思うが。


それとは別に日本人の特質、建前主義。このような物が
どう影響しているのかを見る事出来るように思える。


日露戦争で勝利を収め、自信をつけて軍事大国の

道をひた走ったかつての日本。

そして今度は経済力で世界二位にまで上り詰めた
日本。それが今影響力を失っている。



学ぶことはたくさんあるように思えます。



最後に・・。いい映画だと思います。

久々にいい映画を見たと感じました。



監督のすずきじゅんいちさんはに


「東洋宮武が覗いた時代」
「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」

も作られているようです。


お客さんは年配に人が多かったです。一部なんとなく
そういう事に興味ありそうな30代の人が2,3人おられましたが・・。


映画のHP
http://mis-film.com/