the three konohana
Gallerist’s Eye
MINAMI MIYAJIMA「BAIKA PIXEL」
先日今里の「JITSUZAISEI (実在性)」
行った時ご本人が個展をされると
聞いていきました。すでにアート
イベント等で作品を見ているので
有名な人か?と思っていたのですが
意外や個展は4年ぶりとか・・。
MINAMI MIYAJIMAさんはこの地で生まれたとか。
ご自身の印象的な場所についてのインスタレーション
故郷此花区梅香で思い出のある特定の場所11か所を描いた
絵画と、自らの描きでトレースした当地域の地図をカッティン
グシートで出力して構成した壁面
だそうで。
高校の時の作品とか。細密画っぽい絵で、家屋が
ぎっしりと書き込まれている。みどりの少ない
大阪を象徴するような感じ。
このたびthe three konohanaでは、MINAMI MIYAJIMA
(b.1997)の個展「BAIKA PIXEL」を開催します。本展は、
8年ぶりに実施するGallerist’s Eyeシリーズの企画として、
MIYAJIMAの取扱ギャラリーである大阪のアトリエ三月
の協力にて開催します。
MIYAJIMAは、増殖するスクエアをモチーフとした絵画や
立体作品、空間表現など美術作家としての活動のほか、
イラストレーションやグッズの制作など、アート/デザ
インにこだわらない表現活動を幅広く展開しています。
さらに、大阪市東成区今里にギャラリー「JITSUZAISEI
(実在性)」を2021年に開廊し、自らと同世代の作家を
中心とした展覧会を、定期的に企画・開催しています。2
0代にして自らのアーティスト活動と並行して、他の
アーティストのサポートも手掛ける彼女の精力的な
活動には、関西内外で大きな注目を集めています。
MIYAJIMAは、弊廊が位置するここ大阪市此花区梅香・
四貫島地区で生まれ育ちました。幼少期から絵を描く
ことが好きだった彼女は、美術科のある大阪府立港南
造形高校に進学し、その在学中に現在のスタイルである
スクエアを描く表現を見出し、アーティストとしての
第一歩を踏み出しました。またその頃の当地は、外から
アーティストやアートに従事する人々が集い、弊廊も
含めて開かれた活動拠点が次々と立ち上がり、「アート
のまち」として広く認知されていくこととなる
「此花区梅香・四貫島エリア」の動きが成熟していく
時期とも重なります。当時の彼女もこれらのアート系
スペースに時々足を運び、漠然とながらもアーティスト
として活動する人たちの存在に触れていました。そして
最近になり彼女は、当時から現在に至る自らの表現が、
幼少期から親しんできた当地のまちの景色に影響を
受けていたことに気づきます。
本展は、MIYAJIMAが生まれ育ったまちで初めて自らの
作品を発表する機会から、彼女の表現活動の原点を捉え
直すと共に、これまで各所で語られてきた当地とアート
の親和性を新たな視点で再考することを狙いとします。
本展では、彼女の表現のルーツである此花区梅香・四貫島
地区を改めて強く意識して制作した絵画作品と、ギャラリー
空間全体を使ったインスタレーションを中心に構成し、
あわせて会期中に2つの関連イベントを開催します。
これまで、「此花区梅香・四貫島エリア」にある
「アートのまち」としてのイメージは、15年前より
当地の外から続々とやってきた人々によって作られ
てきました。活動者の多くがこのまちを構成する
あらゆる要素に関心と共感を持って、各々の表現活動
に取り込んでいきながら、アートとまちの親和性の
文脈が作られてきたように思います。一方で、
「アートのまち」と語られる前からこの地に暮らし、
アートを志向することになったMIYAJIMAが、自らの
表現の中に当地の要素を受容したアプローチは、これ
までの当エリアのアートの文脈とは明らかに異なっ
ています。当地で広くアートの活動をする人々よりも
若い頃から、かつ長くこのまちに触れてきた彼女の
視点から、育ってきた環境が自らの表現に影響する
こととはどういうことか、そして「此花区梅香・四貫島
エリア」が各々の表現活動の拠りどころになり続けている
要因は何かを、改めてみなさまと共に考える機会になれば
幸いです
この日は台風14号がUターンして来て
熱帯低気圧にはなっているけど、秋雨前線
との絡みで雨どうかな?と思ったけれど
なんとか雨に降られることなく終了
雨雲レーダー有難し
帰りにコンビニ寄って
The Ortho-Project/ROLAND KAYN 15CD
引き取って来た