進歩とは、いつもと違う選択から生まれるものです。
たまたまその選択をして、もしくは、してしまい、
そして偶然にもよりよい方法を発見してしまった、
ということは往々にしてあります。

パソコンをうっかり誤操作したことで知った機能や、
掲示板の誤字脱字から生まれた言葉など、
それらはいつもとは違う選択の中から生まれたものです。

ノーベル賞級の発見も、たまたま発見できた
ということは意外と多く、一歩間違えなければ
発見できなかったものも多々あります。

いつもと同じ道からは、
いつもと同じような情報しか得られませんが、
いつもと違う道を歩けば、
いつもと違う情報が得られます。つまり、

意図的にいつもと違うことをすれば、当然、
いつもとは違う運命が作られていくということです。

私たち生物の遺伝子も、突然変異により、
飛躍的に進化できるようになっています。
ある意味、狂うことが進化には必要なのです。

発明王と呼ばれたエジソンは、
「天才とは1%の閃きと99%の努力である」と言いました。
この閃きこそがいつもと違う道であり、努力100%では、
いつまで経っても何一つ発明はできなかったことでしょう。

商品の企画にしろ、製品の研究にしろ、
突然の閃きによって飛躍的に進歩するものです。
むしろ進歩させたい場合は、意図的かつ積極的に
道を踏み間違えなければならないのです。

正しさばかり追求している人は、エジソンに言わせれば、
「そんな風に、正しいことばっかやってっから、
 いつまで経っても何も進歩しねーんだよ!」

と言うことでありましょう。

(完)