いつの日か、中学校の校長が、
「女性にとって最も大切なことは、子供を2人以上生むこと」
と発言し、(悪い意味で)ニュースになりました。

騒がれたことに対して校長は、
「間違った発言とは思っていない」と述べておられましたが、
この発言で余計に炎上したものです。
※逆に校長を擁護する声も多々上がっておりましたが。

そもそも、コミュニケーションに正しさを求めても、
意味がありません。なぜなら、正しいかどうかは
相手が決めることであり、その正しさというものは
立場目的によってコロコロ変わるからです。

人によって立場や目的は違うのですから、当然、
正しいかどうかも人によって違うのです。

自分は間違っていない、そのことを理解してほしい、
というのは、単なる意見の押し付けです。
それでは誰も心を開こうとはしないことでしょう。
イソップ寓話に「北風と太陽」という話があります。

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北風と太陽が、旅人の上着を脱がそうとしました。

まず北風が、上着を吹き飛ばそうと風を吹きます。しかし、
強く吹けば吹くほど、旅人は吹き飛ばされないように
身を固めてしまい、上着を脱がすことはできませんでした。

一方、太陽は、旅人を照らしました。すると、
体が温まった旅人は、自然と上着を脱ぎました。

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という話です。人間、何かと、自分の意見を押し通そうと、
「自分は正しい、相手は間違っている」と主張するものですが、
主張すればするほど、相手から距離を置かれてしまうものです。

力では解決しないのですよ。

(続)