別にしてほしくもないことで、勝手に貢献されても、
それは単なる「ありがた迷惑」でしかありません。

そうして「恩を仇で返される」ことを繰り返すことで、
ようやく、「自分の支援の仕方は間違っていた」
ということに気づき始めます。

これは私の持論ですが、
「褒められたいだけの人の善意はうんこのように汚い」
です。世の中には「教え魔」と呼ばれる人種の人がいます。
頼んでもいないのに勝手にコーチングを始める人たちです。それは、

詳しく知りもしないくせに知ったかぶる教師であったり、
偉そうな態度が鼻につく上司であったり、
時代遅れなアドバイスを繰り返す親であったり、

様々です。そうした求めてもいないことで、一方的に
アドバイスをされても、「何この人?」と思うだけですし、
「いや、結構です!」とでも言えば、

「はぁ~、あなたのためを思って言ってあげてるのよ!」
という態度ですから、腹立たしさしかありません。

そうして触れ合えば触れ合うほど、
信頼残高は減っていくわけですから、
やがて信頼残高が底を突き借金状態となれば、

相手にどんなにアドバイスを試みても、
防衛的な態度を取られ、聞き入れてもらえなくなります。逆に、
信頼残高が高ければ高いほど、自分の意見は聞き入れられます。

自分の意見を聞いてほしいなら、まずは、
相手に対して預け入れをしなければなりません。
人にアドバイスをするにあたって、
最も必要なのは、相手との信頼関係です。

(続)